「将来的にダービーの本当の感覚を味わえることを願っている」ともに苦境で臨むダービーへアモリム「この試合に勝つため何をすべきかに集中」
マンチェスター・ユナイテッドのルベン・アモリム監督が、自身初のマンチェスター・ダービーへの意気込みを語った。 先月のインターナショナルマッチウィークからユナイテッドの新指揮官としての仕事をスタートしたアモリム監督。ここまで公式戦6試合を指揮し、3勝1分け2敗とパフォーマンスを含めて難しい戦いが続くなか、15日にアウェイで行われるプレミアリーグ第16節では宿敵マンチェスター・シティとのダービーマッチに臨む。 その大一番に向けた公式会見の場でポルトガル人指揮官はいくつかのトピックに言及した。クラブ公式サイトが会見コメントを伝えている。 対戦相手のシティはプレミアリーグ4連覇中も、現在は公式戦10試合でわずかに1勝と、ジョゼップ・グアルディオラ体制発足以来、最大の不振に陥っている。 その状況での対戦はユナイテッドにとって有利に働くかとの質問に対して、アモリム監督は「ノーだ、私はそういったことを考えたことはない」と、あくまで自分たちにベクトルを向けている。 「我々は素晴らしい相手と対戦するし、私は自分たちの問題に集中している。我々はここで多くの問題を抱えている。だから、日曜日の試合に勝つために何をすべきかに集中している」 また、シティに関してはユナイテッド就任以前にグアルディオラ監督の後継者候補としてコンタクトを取ってきたとの噂もあり、とりわけシティ行き内定とされるスポルティングCPのフットボールディレクターを務めるウーゴ・ヴィアナ氏の関係もあって、今回の会見ではそういった去就に関しての意地悪な質問も飛んだ。 だが、「話し合いをしたことはない。これが唯一の選択肢だった。マンチェスター・ユナイテッドが私に話を持ちかけたとき、私は疑いを持っていなかった。なぜなら、その可能性があると、すでに頭に浮かんでいたからだ。マンチェスター・シティやウーゴ・ヴィアナに関して、そのことについては何も考えていない」と、きっぱりとその噂を否定。赤い悪魔への忠誠を誓っている。 その後はスポルティング時代に経験したベンフィカとのダービーマッチや、スポルティングを指揮した際と現在のシティの違いなど、比較的答えやすい内容の質問が続くと、ようやくリラックスした様子でダービーへの意気込みを語った。 「(ダービーに向けて)本当に細かいことに気を配っている。とにかくチームを強化したいだけで、2つの素晴らしいチームがタイトルを争うという、本来あるべき普通のダービーのようにはいかない。したがって、これは非常に強い相手との1試合という位置付けだ」 「両チームとも今は苦戦しており、将来的にはダービーの本当の感覚を味わえることを願っているが、ファンにとって本当に重要なことだということはわかっている。だが、今の私の目標はチームを強化して試合に勝つことであり、この試合に勝つよう努力するつもりだ」 「(11月の対戦時との違いについて)彼らが弱体化したとは考えていない。偉大なチームはいつでも反撃できる。そして、試合の理解、プレーの仕方、自信といった点で、彼らは我々よりも優れていると思う。このような瞬間であっても、我々はチームに集中する必要がある。もちろん我々の集中は完全であり、戦略もある。戦略に従って試合に勝つように努めるだけだ」
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