病気や不調のサインかも?寝ている犬の気になるしぐさを獣医師が解説
人と同じように、犬もさまざまな寝方をします。しかし寝ているときのしぐさには、病気や不調のサインが隠れていることもあるので、注意が必要です。 【写真】気持ちよさそうに眠る子犬 今回はいぬのきもち獣医師相談室の原駿太朗先生に、寝ている犬の気になるしぐさについてお話を伺いました。
注意が必要な犬の寝方とは?
――犬がこんな寝方をしていたら注意が必要、というしぐさなどがあれば教えてください。 原先生: 「体を極度に丸めて寝ている、うつぶせで前足を伸ばしながら深く早い呼吸をしている、異常に脱力をした状態で横たわっているときなどは、少し注意して犬の様子を見てあげてください」
イビキや足の動きが気になるときは
――犬が寝ているときのイビキについて「このようなイビキは要注意」というものはありますか? 原先生: 「呼吸が苦しそうで舌の色が紫色だったり、イビキの音が急に大きくなったりした場合は注意が必要です。早めに病院の受診を検討しましょう」 ――犬が寝ているとき、よく足がぴくぴく動くのは、不調や病気の可能性が考えられますか? 原先生: 「ちょっとした足のぴくぴくは、通常は睡眠中に見られる正常な反応です。ただし、バタバタと異常に激しい動きや長時間続く場合は、てんかんなどの神経疾患の可能性もあります。 気になる場合は、その様子を動画で撮影して、なるべくすぐに獣医師に相談してみるのがよいでしょう」
寝ている犬の気になるしぐさを見かけたときの対応
――寝ている犬の気になるしぐさを見かけたら、どのように対応すればよいでしょうか? 原先生: 「まずは呼びかけてみて、しっかりと応じるか、自力で起き上がって普通に動けるかなどを確認してください。もしいつもと違う様子が見られたら、早めにかかりつけの先生に相談するようにしましょう」 愛犬の異変に気づくためには、普段から寝ている様子などをよく観察しておくことが大切です。今回ご紹介した心配なしぐさが見られたり、いつもと違う様子だったりした場合は、かかりつけの獣医師に相談するようにしましょう。 (監修:いぬのきもち獣医師相談室 獣医師・原駿太朗先生) 取材・文/江村若奈 ※記事と写真に関連性はありませんので予めご了承ください。
いぬのきもちWeb編集室