「結果には失望しているが、方向性には失望していない」。ラグビー日本代表エディ・ジョーンズHCの総括会見
特にイタリア代表では若いFW陣はいいレッスンになったようだ。「イタリア代表はあまりにも素晴らしく、フロントローがタフすぎるし、彼らのスクラムの組み方に対応できなかった」。
「(日本代表の)フロントローは若い。原田衛は3キャップ。竹内柊平は6キャップ。茂原隆由は3キャップ。それぞれ、50キャップを持つイタリアのフロントローの経験には対応できなかった。だから、それは選手たちが受けるレッスンで、それこそが自分たちが学ぶ唯一の方法」。
「彼らは勇気とタフネスを発揮し、相手がちょっと良すぎるような試合でも粘り強く戦っていた。魔法の粉を吹いたからといって、突然すべてが変わるわけではない。ハードワークが必要だ。どこに向かっているのかというビジョンが必要だ」とジョーンズHCは語った。
ジョーンズHCは、昨年12月に就任すると同時に「超速」ラグビーを掲げた。選手たちのその理解度を聞かれて、「各試合の最初の20分間を見ると、大体において、私たちがどのようにプレーしたいかに対する、選手の理解度は非常に高い」。
「でも、残念ながらプレッシャーがあると古い習慣に戻ってしまうので、やはりできることは、より良い習慣を作ること。これはトレーニングでやっていることで、PNC(パシフィック・ネーションズ・カップ)でもやるつもり」。
「ジャパンで議論の余地のないことの1つは、世界のトップチームに勝つためには、超速ラグビーで集団的なスピードでプレーしなければならないということ。だから、私たちはその道を進み続けなければならない」と先を見据えた。
もう少しメンバーを固定して戦っても良かったのでは?という質問をすると、指揮官は「4年計画だ。最初の1年は才能がどこにあるのか、誰が選手として進歩し続ける適性を持っているのかを見極めたいし、今年は日本にどんなタレントがいるのかを見極めたい」。
「2年目、3年目となれば、もう少し組み合わせを検討するし、4年目はもちろんベストの33人がほしい。しかし、今年はいろいろな組み合わせを見て、選手たちに自分の力を発揮するチャンスを与えていきたい」と答えた。