英競馬での“油断騎乗”の反響拡大 10馬身差逆転&騎乗停止に「当然のこと」「差した騎手も素晴らしい」
英レスター競馬場で行われた1400メートル戦
欧州競馬で生まれた衝撃的な“油断騎乗”の反響が広がっている。英国・レスター競馬場で行われたレースで、2番手以下に大差をつけていた馬の騎手が最後に“流した”騎乗をしたところ、猛然と追い上げてきた馬にゴール寸前で差し切られるという出来事があった。油断騎乗とみなされた騎手は28日間の騎乗停止処分。海外が騒然となったレースに日本人ファンからも「八百長ととられても仕方ない」「これは判断ミス」といった厳しい声が上がっている。 【動画】「判断ミスだ」「批判されて当然」 独走していた馬が油断騎乗で失速、ゴール直前で差し切られた実際のレース まさかの事態が起こったのは、現地28日にレスター競馬場で行われた芝1400メートル(7頭立て=1頭取り消し)のレース。スタートから先頭に立ったマシュー・スレイター騎乗のブラッファーオンザバス(牝3)は、残り400メートルに差し掛かったところで後続に10馬身近くの差をつけ、楽勝かと思われた。 スレイター騎手は軽く手綱をしごくだけ。残り50メートルを切ったあたりでは“馬なり”で流し始めた。しかし、3番手を追走していたナイツオーバーエジプト(騙4)のジョージ・ウッド騎手が諦めることなく追い続けると、ゴール板の手前で差し切り勝ちを収めた。 英競馬専門放送局「レーシングTV」公式Xが動画を公開すると、海外ファンからは「信じられない」「無能な騎手のせいで、またもや賭けた人が苦しむのか」などといった怒りのコメントが続々。英衛星放送「スカイスポーツ」の競馬専門サイト「アット・ザ・レーシーズ」によると「スレイターは、1着になるはずの馬で、最高の順位を得るための合理的かつ許容される手段をとらなかったため、28日間の騎乗停止処分を受けた」と重い騎乗停止処分が科されたという。 拡散された動画には日本人ファンからも「これは匙加減を失敗した騎手のミス」「油断騎乗、八百長ととられても仕方がない」「後方&他馬状況からの判断ミスですね」「こんな酷い油断騎乗許されることではないし、批判されて当然、長期間の騎乗停止も当然のこと」「わかりやすい油断騎乗だなあこれ」といった声が上がっている。 一方で、勝ちタイムが芝1400メートル戦でありながら1分34秒45もかかった消耗戦だったこともあり「前の騎手の油断もあるだろうけど、差した馬の騎手も最後までしっかり馬を走らせた結果でそちらも素晴らしい」「先頭の馬も相当ばてている」「のめってたし、走破タイムもとても遅いので、かなりタフな馬場だったのかも」など、異質だったレースへの指摘も上がっている。
THE ANSWER編集部