ペプチドで体重が減るって本当? 知っておくべきことを医師が解説
ダイエット目的でペプチドを入手するには処方箋が必要?
減量用で米食品医薬品局承認のペプチドを使用するには、処方箋が必要だ。また薬の種類によって、その薬が個人にとって適切かどうかいくつかの条件がある。 たとえば、ゼップバウンドは過体重(BMI27以上)または肥満(BMI30以上)で、なおかつ2型糖尿病、高血圧症など、体重に関連した症状を一つ以上抱えている人に向けて製造されている。ウゴービも似たような条件がある。
減量目的でペプチドを使用する場合に起こりうる副作用
減量用のペプチド薬は種類によって異なるため、どれを服用するか決める前にそれぞれの長所と短所について医師に相談することが大切だ。とはいえ、これらの薬に共通した副作用がいくつか起こる可能性があり、通常胃腸管に関係した以下のような症状です、とアリ博士は話す。 ・吐き気 ・けいれん ・便秘 ・下痢 「これらの症状はかなり限定的で、時間とともに改善する傾向があります。そのため、これらの薬は低用量から服用を始め、徐々に高用量に増やします」とアリ博士は続ける。 ベトナー博士によると、そのほかの副作用は以下の通り。 ・低血糖 ・赤み、腫れ、痛みなどの注射部位反応 ・頭痛 ・めまい ・疲労 通常は、体が薬に慣れてくると副作用はなくなります、とベトナー博士。しかし、ごく稀に以下のような副作用を経験する人もいるという。 ・胃不全まひ ・膵炎 ・視力の変化 減量目的でペプチドを服用する場合、まずは医師に相談を。自分に合う選択肢を選ぶ助けになってくれるはず。 ※栄養補助食品(サプリ)は、食事で摂りきれない栄養を補うための商品です。サプリは薬ではなく、病気の治療、診断、軽減、予防、治癒を目的としたものでもありません。妊娠中または授乳中の場合は、サプリの服用に際して注意しましょう。また、医療提供者が推奨しない限り、子供にサプリを与えることはおすすめできません。
translation : Mutsumi Matsunobu cooperation : Yumi Kawamura photo : Getty Images