ペプチドで体重が減るって本当? 知っておくべきことを医師が解説
※この記事は、海外のサイト『Prevention』で掲載されたものの翻訳版です。データや研究結果はすべてオリジナル記事によるものです。 減量に効果があることから、ウゴービやゼップバウンドといった薬が多くの注目を集めている。これらの薬には共通する点がいくつかあるけれど、主なものは減量に効くペプチドであるという点。ウゴービ(セマグルチド)はグルカゴン様ペプチド-1(GLP-1)として知られる医薬品のクラスに属し、ゼップバウンド(チルゼパチド)はGLP-1とグルコース依存性インスリン分泌性ポリペプチド(GIP)の両方に属している。 とはいえ、すべてのペプチドがダイエットのために作られているわけではない。研究では、ペプチドの減量効果は一般的な副作用であることが分かっている。そのいい例が、減量薬として人気が高まっているオゼンピック。本来この薬は、2型糖尿病患者の血糖管理を助ける薬である。 もしあなたがダイエット目的でペプチドを使ってみたいなら、いくつか選択肢がある。ペプチドの種類、それぞれの効果、留意すべき副作用について、知っておくべきことをご紹介。
ペプチドとは
ペプチドの美容液がきれいな肌を作る、とよく聞くのは、ペプチド成分が非常に多くの商品に使用されているから。「ペプチドはアミノ酸同士の結合体で、構造的にはたんぱく質に似ていますが、より小さいです」と話すのは、「ザ・スモール・チェンジ・ダイエット」の著者で登録栄養士のケリー・ガンズさん。ラトガース・ロバート・ウッド・ジョンソン医科大学の内分泌学科主任であるクリストフ・ビュートナー医学博士は、ペプチドは50個以下のアミノ酸の鎖を含みます、と話している。 「ペプチドは体内のさまざまな生物学的プロセスで重要な役割を果たしており、シグナル伝達分子、ホルモン、酵素等として作用します」とビュートナー博士。「私たちの体内には何千ものペプチドがあり、さまざまな働きをしています」