よみがえった『日本最大の木彫り地蔵菩薩』 32年間ばらばらの状態で倉庫に眠る...大仏師が挑んだ復活プロジェクト「仏師冥利につきる幸せ」
完成の知らせを聞き、明慶さんも藤次寺に駆けつけます。ついに顔のお披露目です。 日本で最も大きな木彫の地蔵菩薩。32年の時を経てよみがえりました。この光景に明慶さんは、ただ静かに手をあわせました。
(松本明観さん)「迎え入れてもらえるところにおさまっていただくのは、仏師冥利につきる幸せですし、ときどき会いに来させてもらいたいなと思います」
能登半島地震の被災者「お優しいお顔で包まれる感じがした」
そして、年が明け1月15日。新たにお迎えした地蔵菩薩がお披露目されました。真剣な表情で祈りを捧げる女性がいます。 (参拝者)「地震の時、私は金沢市内にいたんですけれども、地面が海のような感じになった。1日に金沢にいてから、ずっともやもやした気持ちというか、気持ちが落ち着かないというか、それが続いているんですね」 1月1日の能登半島地震で被災。不安な気持ちを抱えていました。 (参拝者)「お優しいお顔で、なんか包まれる感じがしました。きょうが最初のお参りができてゆっくりと手を合わさせていただいた日なので、大切な日になりました」 32年ぶりによみがえった地蔵菩薩。そのあたたかな眼差しで人々の心を癒し、見守っているようです。 (2024年1月18日放送 MBSテレビ「よんチャンTV」内『特集』より)