今年こそ挫折しない!多忙でもズボラでも無理なく続く・手帳との付き合い方
コツ2:目標がない月をつくる
目標を書くページや、それを叶えるために1年、1か月、1週間をどのように過ごすのか、書き込みできる手帳もとても人気です。 でも必ずしも、「目標を持っていなければいけない」「目標に向かってどんどん前に進んでいかなければいけない」「常に向上心を持っていなければいけない」というわけではありません。 張りぼての目標を立てて無理してがんばるくらいなら、「目標が浮かばないのであれば、潔く目標を立てない月があってもいい」と自分に許可を出しましょう。 その代わりに本や映画、音楽、自然に触れたり、食事や運動をしたりして、自分の五感をみがくことに集中してみてください。 自分が本当に望んでいることや興味のあることが何なのかを、頭で考えるのではなく「心で感じる時間」を大切にする方が、よっぽどいいはずです。 ■人と比べず、自分のペースを大切にする また、「こんなことをやってみたい」と行動ベースの目標が、どんどん浮かぶタイプの人もいれば、そうではないタイプの人もいます。 両者の間に能力の差があるのではなく、好奇心の度合いやベクトルの違いがあるだけです。 やりたいことがあまり浮かばない自分はダメだと単純に否定せず、ありたい自分やなりたい自分、大切にしたいことを言語化してみましょう。理想の未来を明確にし、意識的に上げることも立派な目標です。 やりたいことや目指したい具体的な方向が浮かばないときは、目標を書く欄は空欄のままにして、ありたい自分やなりたい自分像を書き出してみてください。
コツ3:ネガティブな気持ちも書く
「常に目標を掲げ、前向きに進んでいくべき!」という考えと同じくらい、まじめな人ほど抱いているのが、「いつもポジティブでなければいけない」「弱音や愚痴を吐き出してはいけない」という幻想です。 「pure life diary式メソッド」では、脳と心の仕組みをもとに、あえてできなかったことや反省点は書かず、よかったことやできたことに意識を向けるようにしています。 でもそれは、ネガティブな気持ちになってはいけないという意味ではありません。 重要なのは、ネガティブな気持ちを抑え込んで本音を見失うことがないようにしたり、必要以上に同じことでぐるぐる悩んでしまう時間をできるだけ短くしたりすることです。 一度書き出して言葉にするだけでも、「私はここが嫌と感じたんだ!」と気付いて気持ちが軽くなったり、解決策がぽんと浮かんだりすることもあります。 ■ネガティブな気持ちを受け入れるには? ネガティブな気持ちを受け入れる習慣として、おすすめの方法が2つあります。 一つ目は、1日の振り返りをするときに、ポジティブ・ネガティブ関係なく、頭の中に浮かんだことを素直にそのまま書き綴ることです。 二つ目は、一人とで静かに過ごせるタイミングで、うれしい、楽しい、イライラといった、今の素直な気持ちをノートに書き、気持ちの揺らぎを感じることです。 ポイントは、子どもに話しかけるように、やさしく自分に問いかけること。モヤモヤする気持ちの奥に隠れている、願望や本音に気付けるかもしれません。 ■あえて「ネガティブOKタイム」をつくる また、「毎日24時からはネガティブなことを考えてもいい」などと、時間を決めることも効果的だといわれています。 あえてスケジュールを組むことは、ネガティブになってもいいと許可証を出すことになるので、それだけで気持ちが楽になります。 読み返したときにいい気分にならないからとためらってしまう場合は、モヤモヤを書き出す専用のノートを用意し、別のスペースに書くようにしましょう。 ここまでお話ししてきたように、pure life diary式メソッドは、「自分にやさしく」が重要なテーマです。 ・手帳をうまく書けないなと思ったら、まずゆっくり休むという選択肢をとってみる。 ・無理に目標を決めようとせず、自分なりの方法で手帳を活用する。 ・ネガティブな気持ちを抑え込まず、自分の気持ちに素直になる。 これらのことを心に留めて、自分にやさしいTO BE思考で手帳と付き合っていきましょう。 そうして自分の心に向き合うことで、自然と人生の純度が上がり、より幸せを感じられるようになっていくはずです。 ■「大人の手帳術」をもっと読む 大人の手帳術1:夢や目標を叶える人の「手帳の使い方」と5つのメリット 大人の手帳術2:なりたい自分に近づく「TO BE思考」セルフチェック 大人の手帳術3:新しいチャレンジの前に「人生の棚卸し」手放すべきは? 大人の手帳術4:続かないのはなぜ?手帳をムリせず使い続ける3つのコツ