Jリーグの8月1日以降「観客50%動員」プランの是非
今月27日にJ2の再開とJ3の開幕を、来月4日にはJ1の再開をそれぞれ無観客試合で迎えるJリーグが、来月10日以降に観客を入れて公式戦を開催する方針をあらためて確認した。 9日にオンライン形式で開催された合同実行委員会で、Jリーグと56を数えるJクラブの代表取締役や理事長らとの間で申し合わされた。新型コロナウイルスの影響で中断や中止、無観客開催を余儀なくされてきた国内のプロスポーツで、観客を入れる方針と時期が初めて公表されたことになる。 実行委員会終了後にオンラインで行われたメディアブリーフィングで、Jリーグの村井満チェアマンは政府から先月末に発表された「イベント開催制限の段階的緩和の目安」に従い、無観客での再開および開幕から観客を入れての開催へと順次移行していく方針を示した。 「新型コロナウイルスへの対策をスタートさせて以来、一貫して『ファン・サポーターとともに』という表現をしてきました。自治体や政府のご理解をいただける範囲のなかで、しかも私たちとして十分な感染拡大阻止のための準備をした上で、お客さまをお招きできるように申し合わせています」 Jリーグが指針としている「イベント開催制限の段階的緩和の目安」では、コンサートや展示会、お祭りや野外フェス、そしてプロスポーツの開催に設けられている制限を、緊急事態宣言が全面的に解除された5月25日から約3週間ごとに緩和していく枠組みが示されている。 プロスポーツの欄を見れば、5月25日からの『ステップ1』は開催不可で、ちょうどいまの期間になる。約3週間後の今月19日からは無観客での開催が解禁される『ステップ2』に移行し、同日にプロ野球が開幕。期間中にはJリーグも各カテゴリーでリーグ戦を開催していく。 そして、さらに3週間後の『ステップ3』へと移行する日が、村井チェアマンが言及した7月10日となる。Jリーグは「強い収容制限のある試合開催」と位置づけていて、政府の目安では「5000人または収容人員の50%」のうち、人数が少ない方を上限として選択することが明記されている。