岸田首相が会見「令和版所得倍増を目指す」(全文2完)改憲に向け、国民の理解を広げる
政治に対する不信の声も大切
そして一方で政治の不信に対してどのように書き込んでいるかということでありますが、こうした政治に対する不信の声、これも国民の皆さんの大切な声であります。ただ、それぞれの課題において、さまざまな対応が今日まで行われてきた、その上に立って、必要であるならば政治の立場から説明していくことが大事であるということは申し上げてきましたし、基本的にこの問題に対しての姿勢はノートの中にも、今申し上げたように行政や、あるいは会計検査院や、あるいは検察や、さまざまな部門で調査や報告書が行われてきた。それらを踏まえて、必要であるならば政治の立場から説明を行う、こうしたことは大事であるということを私自身考え、ノートにも基本的にそういったことを書いている次第であります。 司会:所定の時間が迫っておりますんで、あとお二方にさせていただきたいと思います。真ん中の列の方。
党改革への方針、姿勢を聞きたい
時事通信:時事通信の水谷です。党改革についてお伺いいたします。総裁は総裁選において、役員任期の制限など党改革を掲げられて当選されました。一部で選挙期間中、総裁選以後、この党改革に言及する場面が少なくなっているなどの指摘がありました。今回、自民党として絶対安定多数を得て党内基盤が安定した今、役員任期制限などの党改革に、党則改正など具体的な形で実行に移すべき環境が整ったかと思いますが、党改革への方針、姿勢についてお伺いしたいと思います。 岸田:おっしゃるように自民党の信頼回復ということにおいて党改革、大変重要だと思っています。選挙期間中、コロナ対策、経済対策、あるいは外交、安全保障など、さまざまな具体的な政策課題について申し上げることが多かった、その分、自らの党改革について触れる部分が少なかったというご指摘だと思いますが、決して党改革、忘れてるわけではなくして、いよいよこれから本格的に党改革、取り組んでいきたいと思っています。 役員の任期等をはじめとする党の人事の在り方、あるいは自民党において、政党としてガバナンス・コードをしっかりとつくっていくなど、近代政党としてしっかりとしたルールを作っていくことが重要であると考えています。個別の人事がどうこうではなくして、国民政党、近代政党として、国民から透明性を感じてもらえる、理解される、こうした政党としてのルール作り、これをしっかりと進めていきたいと思います。これから、この選挙が終わった今、あらためて党内において、こうした党改革についてもしっかり取り組む体制をつくっていきたいと考えています。以上です。 司会:最後の質問とさせていただきます。どうぞ。