岸田首相が会見「令和版所得倍増を目指す」(全文1)甘利幹事長の処遇はできるだけ早く決めたい
岸田文雄首相は1日午後、自民党本部で記者会見を開いた。 ※【**** 00:35:30】などと記した部分は、判別できなかった箇所ですので、ご了承ください。タイムレコードは「岸田首相が会見「令和版所得倍増を新しい資本主義で目指す」(2021年11月1日)」に対応しております。 【動画】岸田首相が会見「令和版所得倍増を新しい資本主義で目指す」(2021年11月1日) ◇ ◇
自公党首会談を行い、連立合意に署名
司会:それでは、ただ今より岸田文雄総裁の記者会見を始めます。私、司会を務めます幹事長代行の梶山ひろしでございます。それでは岸田総裁、よろしくお願いいたします。 岸田:内閣総理大臣、自民党総裁の岸田文雄です。昨日の衆議院選挙でわれわれに貴重な1票を投じていただいた有権者の皆さまに心から御礼を申し上げます。衆議院選挙は政権選択選挙であります。大変厳しい選挙でありましたが、引き続き自公政権の安定した政治の下で、そして岸田政権の下で、この国の未来をつくり上げていってほしいという民意が示されたことを大変ありがたく、また、身が引き締まる思いで受け止めております。そして自民党に対しても261議席という貴重なご支援をいただきました。責任政党、自民党として国民の負託に応えてまいります。一方で、今回の総選挙において、わが党に対して多くの厳しい声も寄せられたことについては厳粛に受け止めなければなりません。今後、各選挙区の結果を分析し、これからの国政、そして次の選挙に生かしていきます。 先ほど自公党首会談を行い、連立合意に署名をいたしました。引き続き丁寧できめ細かい政策調整を行い、安定感を持ちながらも果断な政策実行に取り組んでまいります。自民党総裁選から組閣、そして解散、総選挙と、スピード感を持って進めてきました。国民の皆さんの信任を得た今、皆さんからいただいた1票1票の重みを胸に、今後はこのスピード感を政策実行の面で発揮していきます。
今月前半までに新型コロナ対応の全体像示す
まず新型コロナ対応です。今月前半までに新型コロナ対応の全体像を国民の皆さんにお示しいたします。入院を必要とする方が確実に入院できる体制を11月末までに整備いたします。全ての自宅・宿泊療養者に対し、陽性判明当日か、遅くともその翌日には医師などの専門家が連絡を取る即応態勢を構築いたします。デジタルの力を活用し、感染拡大時における病床使用率を病院ごとに見える化する仕組みもつくります。ワクチン、検査、飲める治療薬、この一連の流れを抜本的に強化してまいります。3回目のワクチン接種を12月から開始するとともに、無料検査の範囲を大幅に拡大します。そして早期治療の切り札である飲み薬について年内実用化を目指し、承認された薬について必要量を確保いたします。これまでの新型コロナ対応を徹底的に検証し、感染症危機管理の抜本的強化、感染症危機管理の司令塔組織の創設にも取り組んでまいります。 第2は経済対策です。私自らがリーダーシップを取り、与党とも連携して大型の経済対策を11月中旬に策定いたします。そして年内のできるだけ早期に補正予算を成立させ、国民の皆さんに一刻も早くお届けをいたします。経済対策には非正規、子育て世代などで生活にお困りの方へのプッシュ型の給付金を盛り込み、国民の生活を支えてまいります。事業主向けの給付金については、地域、業種を問わず来年3月まで見通せるような形で持続化給付金並みの措置を盛り込みます。雇用調整助成金の特例措置を来年3月まで延長いたします。経済再生に向け消費を喚起するため、安全・安心な形に見直した上でGo To トラベルの再開を検討してまいります。 経済対策には新しい資本主義を機動するための取り組みも盛り込みます。令和版所得倍増を目指し、成長を実現し、その果実を国民お1人お1人に、給与の引き上げという形で実感していただきます。そのため新しい資本主義実現会議をはじめ、デジタル臨時行政調査会、デジタル田園都市国家構想実現会議の議論を本格化させます。 そのためにまず行うのは、科学技術、デジタル、地方、経済安全保障といった成長分野への大胆な投資です。10兆円の大学ファンドを実現し、世界最高水準の研究大学を結成いたします。ワクチン・治療薬の研究開発、国内生産体制の強化を支援いたします。デジタル田園都市国家構想の具体化に向け、デジタルを活用した地域の自主的な取り組みを応援するための交付金を大規模に展開いたします。