岸田首相 与党で過半数上回る見通しで「信任いただいた」
自民党総裁の岸田文雄首相は31日夜、党本部の開票センターで報道各社のインタビューに応じた。報道各社が、与党の自民公明両党で過半数を上回る見通しであると報じていることについて、「衆議院選挙はいつであっても政権選択選挙で、与党として過半数が目標。(報道の通りであれば)信任をいただいたと受け止めたい」と語った。 【動画】衆院選2021投開票日 自民党・開票センターの様子
「自民党に対して厳しい見方がある」
岸田首相は午後9時40分ごろ、すでにスタンバイしていた甘利明幹事長や高市早苗政調会長らに迎えられて、岸田首相が開票センターに入った。そして、当選確実となった公認候補者の名前が読み上げられるたびに、掲示板の名前の上に赤いバラを張りつけていった。 与党で過半数確実と報じられた一方、自民党単独では議席を減らす見込みであると報じられており、中には閣僚経験者の敗戦の報もあった。こうした状況については「選挙区事情は様々で、一概に原因がこうだというのは難しいと思っている。4年間の積み重ねを、それぞれの有権者の皆さんが評価した結果」「自民党という意味では、議席を大きく減らすことになる。自民党に対して、厳しい見方があるということ。このことはしっかりと受け止めながら、今後自民党としてどうあるべきなのか、党改革も含めてしっかりと進めていきたい」などと話した。 また、甘利明幹事長が報道各社のインタビューに対して「(選挙区で敗れた場合)総裁に身柄を預けなければならない」と答えたことについても繰り返し問われたが、「選挙結果がまだ確定していない。結果をまず確認したうえで、本人とよく話し合ったうえで、今後について決定したいと思っている」などと述べるにとどめた。 このほか、来年の参議院選挙に向けての課題については、「政権が発足して、様々な政策を訴えた。この政策について結果を出す前に衆議院選挙になった。これからの参議院選挙を考えたら、訴えた政策について結果を出すこと。時間はあまりない。急ぎたい」と述べた。