本日未明開幕…渋野、畑岡、古江、原ら過去最多18人が挑む全米女子OPゴルフで輝くのは誰だ!
「リコー杯」では1大会4イーグルというツアー史上2人目、日本選手では初の大記録も達成した。イーグルはすべてパー5でマークしたもので、しかもショット、チップイン、バンカーからと小技の技術は抜群。飛距離では海外勢に劣るが、そんなハンディを補って余りある引き出しの多さがある。 最新の世界ランキングでは渋野を抜いて日本勢2番手の15位にまで躍進した。現地入りしてからも「世界レベルにはまったく追いついていない。少しはレベルアップしていると思うけど、まだまだです」と謙虚さはこれまで通りだが、世界をあっと驚かせるだけの力は秘めている。ちなみに古江の前出のブックメーカーの優勝オッズは67倍で26位タイ。 初日からの首位を守る完全Vで「リコー杯」を制し、10月の「日本女子オープン」に続く国内メジャー2連勝を果たしている原には勢いがある。「リコー杯」後は、師匠の尾崎将司に優勝の報告をする時間もないまま2日後には渡米。初の米国での試合が「憧れだった」という全米の大舞台。不慣れな洋芝にいち早く対応するための選択だった。 国内では屈指の飛ばし屋で「本当にタフ」というコースにも臆することはないはず。173センチの長身で体格面でも欧米のトッププロに見劣りはしない。課題だった小技もこの1年で飛躍的に上達しており、「ここでいい成績を残せたらすごく自信になる」と気力、体力とも充実している。 また勢いと飛距離という点では“女ウッズ”の異名をもらう笹生にも可能性はある。 畑岡、渋野、原らの黄金世代、古江らのミレニアム世代に圧倒はされているが、経験がものをいうメジャーでは、7年ぶりの参戦となる34歳の上田桃子、比嘉真美子(27、TOYO TIRE)らのベテラン、中堅の存在も忘れてはいけない。 参加日本勢の中で最年長となる上田は、今大会には7年ぶりの参戦となるが、8月の「AIG全英女子オープン」で海外メジャーとしては自己最高の6位に入った。「全英女子」では入れたら即ボギーにつながるフェアウエーバンカーを徹底的に避けて上位に進出。コースマネジメントが光った。比嘉も昨年の大会では日本勢最高の5位と健闘。ナショナルチームのエースとしてアマチュア時代から海外経験は豊富で大舞台で戦う術は知っている。 18人の日本勢で優勝へ近づくのは誰なのか。世界に挑む精鋭たちの今季最後にして最大の戦いが始まる。