「早く終わってほしい」17歳の時、暗闇のなかで「実の父親」から受けた”おぞましい行為”と、すべてを知る母親から届いた「許しがたいLINE」
子供は親が利用する所有物ではない
「後悔できない人生」を歩んでいる麻耶さんに、筆者はかける言葉が見つからなかった。両親からの性被害を「忘れたい」だろうが、子供がいる以上、なかったことにもできない。 事実を抱えながら生きて行かなければならない麻耶さんの、これからの人生の過酷さに、筆者は打ちひしがれるしかなかった。 男系男子に執着し、異様な状況をつくった祖父母、娘に土下座して性交渉を頼んだ母、暗闇の中で娘を虐待した父――。 麻耶さんは気丈にふるまっていたが、心は綱渡りをしているようにしかみえない。 子どもを親の所有物として支配し利用することが、いかに残酷で愚かな行為であるか、筆者は改めて訴えたい。 【つづきを読む】「夫の死後、義父母は私を「地元の有力者」に売り、そして「結婚、子作り」を強制させられた…地方移住の悲劇」
清水 芽々(ノンフィクションライター)