ティーショットでのOB後の打ち直し、再びOBしないために意識することは?【100切り】
曲がる理由を自分自身で把握することが大切
ドライバーに不安を抱えて、持つべき場面で持てなかったら飛距離面でロスが起こるのは間違いない。とはいえ一度OBを打ってしまうと、どうしてもまた失敗するのでは……という考えがちらつくのもまた事実。 ではどうすればいいか? 後藤は「自分のショットが左右それぞれに曲がる理由をあらかじめ把握して、解決法を1つ持っておくことです」という。 「狙った方向に打つためにアライメントができていることを大前提として、それでもOBしてしまう場合、コースにもよりますが多くは左右のどちらかに曲がってしまうことが原因です。であれば『こうなっているから右(左)に曲がる』という原因をしっかり把握しておくことが大切です。フェースを開き過ぎた、手元を返し過ぎた……原因も人によって違うでしょう。 もちろん解決法も人それぞれ。例えば右に曲がるミスって結局起きていることは『フェースが開いている』ですが、どう意識したら直るかは人によって違うはずです。『手を返す意識をしたら開かなくなる』『腰を回したら開かなくなる』『腕を振ったら開かなくなる』『構えたときにフェースを閉じたら開かなくなる』……どれが良い・悪いではなく、その人自身が練習で『これを意識したら右(左)に曲がらない』という対策を1個ずつでいいから持っておくことです。対策は左右それぞれ1つずつがいいですね、2つも3つもあると難しいので。自分でしっくりくる1つだけ覚えておいて、それを意識して打ち直すんです」 曲がる原因を理解して対策を用意していれば、あとは打ち直しで意識して実行するだけ。「もちろん練習ではあれこれ試していいし、レッスンを受けているなら先生に相談してもいいでしょう。ただ、ラウンド中は1個ずつこれだっていうものだけをやるんです。その対策が、ミスそのものを防ぐというよりかは、精神安定剤的な役割をしてくれます」と後藤。 「そもそも100切りを目指すレベルのゴルファーで、OBの打ち直しに不安を抱えていてこの記事にたどり着いた方って、普段はある程度ナイスショットが打てているはずなんです。不意に出る大曲がりでOBをして、次もOBしちゃうのが怖いわけです。例えば普段から右のスライスばかりの方が右に曲げてOBしても『また右か』となるでしょうし、この記事ではなく右スライスを直すレッスン記事にたどり着いているはずですからね。 だからこそ、そこそこナイスショットが打てるからこそ、右に曲がる理由、左に曲がる理由は絶対に知っておいてほしいんです。『今、これができてなかったんだな』とパッと思い出せるようなものが左右それぞれで1つずつあるだけで、1打目にOBしても『これを意識してもう1回ドライバーを振っていいんだ』と修正することができて、次のホールのティーショットにも繋げられるんです」 100切りを目指すレベルになったのであれば、自分のミスの原因は普段の練習からちゃんと突き詰めておくこと。それがOB後の打ち直しで、ミスを修正したうえでもう一度ドライバーで打てる自信や結果につながるわけだ。もし原因がわからないのであれば「体験レッスンでも何でも行って見てもらうべきですね。自分じゃわからないことは聞くしかないですから」とのことだ。 協力/広尾ゴルフインパクト
みんなのゴルフダイジェスト編集部