海藻を食べて健康に!ミネラル豊富な昆布から、美味しいだしの取り方をご紹介。だしがら昆布を使った美味しいレシピも
近年の研究で、脳と腸の密接な関係「脳腸相関」が解明されるなど、腸への関心は高まるばかりです。消化器専門医である江田先生いわく、海藻は腸内細菌に優れた影響を与え、健康効果につながるとのこと。そこで、料理家の井澤さんによる、さまざまな海藻をまるごと使えるレシピ本『腸活のスーパーフード まるごと海藻レシピBOOK』より、一部抜粋してご紹介します。今回は、海藻がもつ植物性たんぱく質の効果と、ミネラルを豊富に含んだ昆布による美味しいだしの取り方について。だしがら昆布を使った美味しいレシピもあるそうで――(取材・文/川越光笑、撮影/宮濱祐美子) 【写真】だしがら昆布を活用した「昆布チップス」 * * * * * * * ◆海藻は栄養バランスのよい食材 わかめや昆布といった海藻類には、たんぱく質が多く含まれていることをご存じでしょうか。 それだけでなく、海藻類の植物性たんぱく質はアミノ酸スコアがとても高いことが分かっています。 アミノ酸スコアとは、食べ物に含まれる「たんぱく質」の量と「必須アミノ酸」がいかにバランスよく含まれているかを表す指標。 必須アミノ酸は9種類あり、1種類でも欠けると健康的な体を維持することが難しくなると考えられています。 また人体では作り出すことができないため、食べ物で補うしかないのです。特筆すべきは、海藻類は全体的にこの数値が高いということです。
◆含硫アミノ酸が多く含まれている 具体的には、必須アミノ酸の中でも、人体の有害物質を体外へ排出する作用をもつ含硫アミノ酸が海藻類の植物性たんぱく質に多く含まれます。 一方で、肉などの動物性たんぱく質に含まれる量はそれほど多くありません。さらに、のりやわかめなどの海藻に含まれるペプチドたんぱくに血圧を下げる作用があるといわれています。 基本的に肉や牛乳、卵などの動物性たんぱく質は、アミノ酸スコアは優秀ですが、少し脂質が多いのが気になります。 動物性と植物性のたんぱく質に関しては、お互いによい面があるため、1対1の割合で摂取するのが理想的です。
【関連記事】
- 「本は孤独の味方。中距離コミュニケーションの場」高齢者だけでなく、世代を超えて繋がるブックカフェ<兵庫県豊岡市「だいかい文庫」>
- 「学べて笑えるデイサービス」メンバーが自宅を開放して各種講座を開催。講座後には必ずお茶会も<大阪府堺市「グループ・スコーレ」>
- 自宅の空き部屋を開放し「おしゃべり会」を開催。ご近所さんと互いに安心して生活できる関係を<東京都世田谷区「砧むらおばちゃん会議」>
- 和田秀樹 うつ病から職場復帰した人の約半数が5年以内に「再休職」へ…メンタルの不調をほとんど治せていない現実が意味する「精神医療崩壊」の実態とは
- 近所のひとり暮らしの高齢者に、手作り弁当を宅配。能登半島地震後も、励まし合う憩いの場に<石川県輪島市「かあちゃん弁当」>