【バドミントン ジャパンオープン】山口が会場沸かして4強入り、五輪銅「ワタガシ」と「シダマツ」敗退
混合ダブルスでは、今大会後のペア解消を発表した、パリ五輪銅メダルの渡辺勇大/東野有紗(BIPROGY)が、楊博軒/胡綾芳(台湾)に0-2で敗れた。 相手の得意なドライブ戦から逃げられずに押し切られる形で、ペアとして最後の試合を終えた。東野が「13年間も組んできているペアは、なかなかないと思う。ここまでやってこられたのは、本当に勇大くんのおかげ」と言えば、渡辺も「ありがとう、しかない。つらいことの方が圧倒的に多い競技人生だけど、一瞬の喜び、一瞬の優勝のためにここまで支え合いながらできた」とパートナーに感謝を示した。 大堀彩(トナミ運輸)は、同じ1996年生まれのブサナン・ンパンルパン(タイ)と1時間29分の激闘を展開したが、ファイナルゲーム21-23で敗れた。 ファイナルゲームは序盤のビハインドから何度も追いつき、激戦となった。静かな会場に響いたのは、甲高い子どもたちの「大堀1本、彩ちゃん1本」のコール。粘りを見せた大堀は「何回も何回も(気持ちが)折れかけたけど、子どもたちも見てくれている。夢や希望を少しでも与えられれば、やっている価値がある。いい背中を見せられるようにと思ってやっていた」と話した。 男子シングルスの西本拳太(ジェイテクト)は、19歳の新鋭アレックス・ラニエ(フランス)に0-2で敗戦。田中湧士(NTT東日本)は、世界ランク1位の石宇奇(中国)から第1ゲームを奪う健闘を見せたが、逆転負けを喫した。女子シングルスの仁平菜月は、元世界ランク1位の戴資穎(台湾)にストレートで敗戦。男子ダブルスの岡村洋輝/三橋健也(BIPROGY)も、カルナンド/マウラナ(インドネシア)にストレート負けを喫した。 24日は、各種目の準決勝が行われる。
取材・文/平野貴也 構成/バドミントン・マガジン編集部 写真/黒崎雅久