小池都知事が記者会見10月16日(全文1)国に水際対策の強化と徹底求める
ビジネスコンシェルジュ東京の香港窓口設置
東京にとりましては、この半年、1年が、これまでもずっとやってきましたけれども、金融系の企業や人材を誘致するラストチャンスだというふうに考えておりまして、スピード感を持って施策を進めていく。そこで、特にアジアからの誘致の加速のために、都は海外金融系企業、人材の東京進出を具体的に支援をするということで、2つの新たな事業を実施いたします。 まず今、丸の内と赤坂にビジネスコンシェルジュ東京というのを、事務所を開設しているんですけれども、この初めての海外窓口を香港に設置をするというものであります。ビジネスコンシェルジュ東京の香港窓口ですけれども、今日、10月16日から相談受け付けを開始いたしまして、現地の情勢にも精通した相談員が対応をいたします。窓口相談ですけれども、ウィズコロナ、ポストコロナも見据えまして、原則オンラインでの対応になりますけれども、またメールなどを通じて随時相談などを受け付けていくというものです。 それからもう1つが、都は新たに東京進出を検討される海外金融系企業、そして人材を対象にしまして、事前の調査に掛かる一時滞在費用を支援するというものであります。具体的には、都と協定を結んだ事業者の方が海外金融系企業、人材にオフィスを提供して、都がその賃料を最大で3カ月分支援をするというものであります。現在、コロナ禍の状況でありますので、海外からの入国というのも厳しい状況にはあるわけですけれども、また海外から入国した方だけでなくて、東京進出の準備に向けてすでに東京で雇用された、日本で雇用されている日本在住の方が事前調査を行うという場合もその対象になります。東京への進出をこれによって後押しをするというものであります。
プレミアム・カレッジ本科生の募集開始
このたび、この取り組みへご協力いただけるオフィス事業者を募集いたしまして、11月からオフィスの提供を開始するという具体的な施策であります。これらの取り組みを通じまして、アジアナンバーワンの国際金融都市の地位を確立していこうということであります。戦略政策情報推進本部、こちらが拠点になっておりますので、詳細はそちらにお尋ねいただきたいと思います。 それからがらっと変わりまして都立大学。都立大学にはプレミアム・カレッジというのがあるのをご存じですよね。そしてこのプレミアム・カレッジの本科生の募集を開始するというお知らせであります。このプレミアム・カレッジ、もう開設3年目を迎えるわけですけれども、あすから12月1日まで令和3年度の本科生を募集するというものであります。一言で言うとリカレント教育ですね。年齢を問わない、勉強したいという方はここで学んでいただくと。「首都・東京をフィールドに学ぶ」ということをテーマにした幅広い授業を行っています。また、新たな仲間と交流をして切磋琢磨するそのためのゼミナールなど、充実したプログラムを用意いたしております。 これがもう3年目ということになりますので、来年の4月から1年目の本科、2年目は専攻科、それに加えて3年目、4年目の学びである研究生コースを新設するということであります。研究生コースでは専攻科を修了した方が、70、80代の方もいらっしゃるわけですけども、興味、関心のある分野について研究計画を作成して、担当教員による論文の個別指導を受けるなど、最大2年間、腰を据えて研究を進めることがこれで可能となるわけであります。ぜひ都立大学南大沢キャンパス、こちらで最大4年間、人生にもう一度学びをということで、そのプログラムを通じて充実した学生生活を送っていただきたいと思います。そうやって自分が好きな学びをもう1回行うことで元気を取り戻し、またこの社会において自分のアイデンティティーであったり、自分のやりたいことをあらためて挑戦してみるというような、そういう場になることを期待しております。 3つのCと言っていますけれども、「Choju」、その中にC、長寿という日本語をそのままCに当てはめているんですけれども、長寿の時代にふさわしい「生涯学べる100歳大学」であります。多くの方々、またチャレンジ、お願いをしたいと思います。これが3つ目になりますね。