大神いずみ「12月、1月は誕生日や記念日続きで忙しい。夫・元木大介との結婚記念日には〈今年も1年、よろしくお願いします〉。息子の誕生日には自分を褒めて」
◆ささみブロッコリー生活 12月のひと月、さんざん暴飲暴食で怠けた体にピシピシと鞭打ってアスリートの体型を取り戻す努力は、並大抵のものではなかった。方法も自分の中できっちりルーティンがあって厳しい。 普段家では「野球選手」な雰囲気をほぼ見せなかった夫を唯一「プロなんだなぁ…」と感じさせたのが、この1月の「ささみブロッコリー生活」だ。 己に甘いわたしのダイエットなど、足元にも及ばないと思った。 ジャイアンツ球場の自主トレで汗を流しながら、家では私が美味しそうなものを食べる横で、延々とささみとブロッコリーを茹でたものにポン酢をかけて食べる毎日。 カレンダーがどんどん進んで「キャンプイン」の日が近づいてくると、ふとした時に1人で「はぁぁああ…」と深ぁいため息をついている。 そんなに野球に行きたくないのか!?というほど、1月31日が近づくにつれて、そのため息は深く長く、重く…。 今そんな選手はいない。 自主トレの流れでそのままキャンプ地に入る選手も多く、お正月前後のもっと早い日付に自宅を離れる選手が多いと聞いている。 夫がいま現役だったら、えらいこっちゃである。 そんな中で迎える、1月24日。 この辺りにはもう、「いよいよ」という面持ちでキャンプインを迎える準備ができていた。 あと1回くらい「諦め」のような弱音をひと吐きするのだが、身体も表情もどんどんキリッと締まりだして、キャンプインへのカウントダウンが始まっていく。
◆「今年も1年、よろしくお願いします。」 ウチの結婚記念日の挨拶はいつも、 「今年も1年、よろしくお願いします」 自分で言っておきながらいつも「1年でいいのか?」とツッコミたくなるが、そうやって24回も続いてきたことに改めて、えぇっ!?と驚いてしまう。 最近スーパーで、親と同じ世代の老夫婦が買い物をしているのを見かけた。 「仲睦まじく」と言いたいところだが…まあ2人で漫才のようなケンカのような言い合いでカートを押している。 「遅いんだお前は!」 「だったらついて来なければいいじゃないの」 「この前も同じもの買ったばかりじゃないか」 「それはあなたがすっかり召し上がったでしょ」 言葉の調子もなんだか「昭和」なご夫婦。でもずっとケンカ。そういえば父が亡くなる前も、最後はずっと母と「レクリエーション」のようにケンカばっかりしていたなぁ。 そのエネルギー、まだまだお元気ねと傍目には思っていたのだ。 40年も50年も一緒に暮らしていくのって凄いことだなと思いつつ、案外「この1年」の繰り返しなのかもしれない。 毎年「1月」のひと月だけでこんなに短く、振り返れば1年が一気読みの本のようにあっという間なのだから。 いろんなことがたくさんありましょうが、家に2人しかいなくなっても、どうかよろしくお願いいたします。ん?家に夫婦2人だけになる日が近い…? ((((;゜Д゜)))))))!! 野球から離れ、久々にゆったりとした気分で迎える、今年の結婚記念日である。
大神いずみ
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