大神いずみ「12月、1月は誕生日や記念日続きで忙しい。夫・元木大介との結婚記念日には〈今年も1年、よろしくお願いします〉。息子の誕生日には自分を褒めて」
◆料理の先生は「料理本」だった あまり細かいことを覚えていないのは、きっと「1人」から「2人」の生活になった人生の大変化、全身全霊で受けて立とうとガムシャラだったのかもしれない。なんだかやたら「困った」ことばかりで、1人で大騒ぎしながら乗り越えていた。 1人暮らしは長かったのにまともな料理を作ったこともなく、家事全般あまり得意でなかった女が突然結婚してしまったからだ。頼りたい親は遠く、間違っていようが破れかぶれで家のことをやっていたあの頃。 ひと月キャンプで夫が不在でも、1人で寂しいと感じる暇がほとんどなかった。 それでも、いろんなことはあとからどうにか、何とかなった一例なので、わたしは結婚する時に最初から何でも上手にできなくても「大丈夫」派である。 私の料理の先生は確実に「料理本」だった。 今はYouTubeやTikTokから学べるようだが、あの頃はまだ本やテレビ、実際に教室に通ったりして学んでいた。 私の本の師匠は、栗原はるみさんやケンタロウさん。たぶんこれから初めてお会いすることがあっても「先生!」と平伏してしまうだろう。 この歳になっても私の料理はこのお二人の本の通りの作り方で、ボロボロになった本をいまだに安心のため開きながら料理を作っている。 逆に24年も、すごくないですか。そろそろ完璧に頭に入っていてもよさそうなものを。 わたしは片付けがもともと得意ではないのだが、結婚していきなり夫の住んでいた一軒家に暮らし始め、2人分以上の荷物に囲まれた新生活が始まった。とりあえず1人暮らしの部屋から持ち込んだ自分の荷物を、屋根裏に放り込んだまま… 最後の荷物を解いたのは結婚して5年を過ぎた頃だった。
◆お正月気分もおしまい 教訓。 「今思い立ってやらないことは、明日もやらない。」 今年こそ今年こそ今年こそ…。 年が改まってお正月気分もおしまい、世の中が通常運転を始めると、我が家の夫は毎年のようにフゥフゥフゥと、月末に向けて日ごと焦りを募らせていった。 2月のキャンプインに向けて残り少ないオフの時間を、名残惜しそうに愛しそうに過ごしていく。自主トレは三が日を終えた頃からジャイアンツ球場に通って始めていたが、自由な時間に人と会ったり、家でダラダラのびのび過ごせるのもキャンプインまでの束の間なのである。 ちなみに今のプロ野球の選手は、オフになってトレーニングを完全に休んでいる時間はごく短い。 年々若い選手の始動が早まっていくうち、今ではほとんどの選手が完全オフになって間も無く自主トレを始めている。球団のユニフォームを着ないでコーチもつかずに練習する、自身の練習。このオフ時期は短いようだが、幼くして野球を始めた時から考えると、長ーいこと延々と自身の鍛錬は続いていくのだ。練習嫌いでもどうにかやっていける世界、なわけがない。 まず、夫の場合キャンプに入る前にきっちりと体重を戻して動く体を取り戻しておく必要があったので、三が日を過ぎると怒涛の「ささみブロッコリー生活」が始まっていた。
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