方向転換のスキルを磨け。「怠け者の天才」から学ぶ自分らしく生きる5つの指針
ケンドラ・アダチは、ポッドキャスト『The Lazy Genius Podcast 怠け者の天才のポッドキャスト)』のホストであり、『The Lazy Genius Way(怠け者の天才のやり方)』と『The Lazy Genius Kitchen(怠け者の天才のキッチン)』という2冊の本を執筆した、ニューヨーク・タイムズのベストセラー作家です。 優れた時間管理の目標は、最大限の生産性や完璧さを追求することではないはず。そのような方法では、不安や罪悪感の中でわずかな満足を得るだけに終わってしまいます。時間に振り回されずに時間を管理するため、毎日満足感と自信を持てるような計画の立て方を学びましょう。いつかの良い人生のためではなく、今日を良く生きるための計画を立てることを学ぶのです。 本記事では、アダチが彼女の新刊『The PLAN: Manage Your Time Like a Lazy Genius』で語る5つの重要なポイントをご紹介します。 Next Big Ideaアプリで、彼女自身が朗読したオーディオ版を聴くことができます。
1. 良い人生とは、偉大である必要はない
アメリカでは、偉大さ、努力、チャンス、そして可能性が、国のアイデンティティの根幹にあります。アメリカンドリームは、偉大さと繁栄の中で成長しながら、自分の望むものを追いかけ、手に入れるために戦うべきだと私たちに語りかけるものです。 私たちは皆、自分の技術と人生の達人であるべき。それには何の問題もありません。実際、一部の人々は偉大さを追求する資質を持っていますし、それを必要とする仕事もあります、純粋にそうなりたいと好む人もいます。 もちろん何かを極めようとするのは素晴らしく、私たちはいつも誰かの専門性や熟練から恩恵を受けています。 しかし、今日では常に偉大さを目指していないと、人生を無駄にしていると期待される風潮があります。私はこの考えには同意できません。 現実には多くの人がごく普通の生活を送っていますが、その日常の中にある満足や美しさを称え育むのではなく、ひたすら努力を続けるよう求められます。日々のすべての瞬間を、逆算して設計した目に見えない未来のために使い、それを実現しようと絶えず努力するよう求められます。そしてそれができないと、意志が弱いとかやる気がないと見なされます。 そうした危険な価値観のもとで生きることになります。確かに未来は美しいもので、何かを極めることも大切ですが、まずそこから始めるべきではないと私は考えています。