ドラえもん歌手40周年の思い 山野さと子「みなさんを歌で元気づけたい」
初めてのクラウドファンディングに不安も100%を達成
そして、自身初のクラウドファンディングにもチャレンジ。それは、デビュー40周年記念CD制作をするため、そして、1年前から会場を抑えている40周年コンサートを開催したい思いからだった。 このことについて山野さんは「事務所のみなさんや多くの方々のアドバイスもあり始めてみました。実は知り合いの中には、私のことを心配して『集まらなかったらどうするの?』『応援されてなかったら寂しいのでは』という意見もいただいて不安にもなりました。けど、現状を考えたら失敗を恐れている場合ではない。コンサートなどを通してみなさんに笑顔を届けたいという思いから思い切って始めました」と力強く話す。
小さな声で歌、手拍子をしてくれた子どもたちに涙
そして、昨年11月からクラウドファンディングを開始。すると、12月25日には目標額100%を達成することができた。 「いつもドキドキみていましたが、協力いただいた方々からの励ましのメッセージを見ると、胸がいっぱいになりました。自分は本当にファンのみなさんに支えられているんだと思いました」と笑顔で話す山野さん。現在は自分の故郷、大阪でもライブを開催することを「ネクストゴール」を設定し、今月11日まで受け付けている。
現在の状況をみると、コロナ禍でのコンサート開催は難しいかもしれない。ひょっとしたら40周年コンサートも無観客で行わざるを得ないかもしれない。それでも、この状況下で「歌えることの幸せ」をさらに感じることができた。 昨年、緊急事態宣言期間が明けて「大声を出さない」「手洗い、消毒、マスク着用」といった決まりなど、感染防止策を講じた会場でファミリーコンサートに出演。客席の幼稚園児らは、それらの約束事をしっかり守りつつも、山野さんの歌う同様に合わせ一生懸命手拍子をとってくれたり、本当に小さな声で童謡を歌ってくれた。 「あの時の子どもたちの姿をみて、本当に涙があふれてきました」と、目にうっすら涙を浮かべ話す山野さん。「こんな時だからこそ、元気な歌を届けたい」という気持ちがさらに強まり、改めて心に誓ったという。