世界中の釣りオヤジの悩みを解決!? 神施設に学ぶ“そこそこ起業”の始め方 「この価格でこのサービスはアリ?」
長年、企業家研究を続けてきた経営学者の高橋勅徳さんは、自分が楽しむことを中心にビジネスを構築し、家族が生活するのに十分な稼ぎを得る状態を作る「そこそこ起業(ライフスタイル起業)」を提唱しています。 本記事では高橋さんの著書『なぜあの人は好きなことだけやって年収1000万円なのか? 異端の経営学者と学ぶ「そこそこ起業」』より一部を抜粋し、その実例として「釣った魚をさばいてくれるビジネス」を取り上げます。 【写真】世界共通の釣りオヤジの悩みを解決する画期的なサービスとは?
1本目の記事:「キラキラ」より「そこそこ」起業が幸せになる本当 2本目の記事:「週3日働き年収2000万」オジサンのニッチな仕事 ■釣った魚を持ち帰ったら「怒られる」 釣った魚を持って帰ったら、妻に怒られる。これは世界共通の釣りオヤジの悩みなのかもしれません。 幸いにというか不幸にもというか、私は未だに独身なので、釣った魚を自宅に持って帰っても怒られることはありません。 ただ、大漁の時ほど困ります。例えば寒くなるほどに美味しくなる寒サバを狙って船に乗り、運良く大きな群れに当たると小一時間で50匹近く釣れてクーラーボックスが満杯になったりします。
釣っている最中は夢中になっていますが、困るのは自宅のキッチンでクーラーボックスを開けたときです。その日に食べる分を除いて冷蔵・冷凍保存するにしても、まずは鱗と内臓を取らねばなりません。 それでも50匹の魚を一人で食べきるのは大変なので、友人に配ろうとするのですが、三枚におろしてすぐに食べられる状態にしておかないともらってくれません。 早朝5時に出船して帰船が13時、そこから1時間かけて車で帰宅した後、50匹のサバを処理する……相当にハードな一日になります(妻帯者の釣りオヤジですと、奥様からのお小言というイベントが追加されます)。
こうなると、「いま旬の○○が大漁! トップ100匹!」という情報が回ってきても、「どうやって食べるねん」と二の足を踏むことになります。実は、釣り人口が減少を続けている一つの理由に、「釣った魚をどうやって処理するのか?」ということもあったりするのではないでしょうか。 ■京都にある“神施設”「釣人の駅」 「高橋先生、これ凄くないですか?」 先日、同じ悩みを持つ釣り仲間の先生が紹介してくれたのが、「釣人の駅」という、京都は若狭湾に位置するお店でした。