無理して高級ダウンジャケットを買って後悔する人たち 「他のアイテムがしょぼくてダウンだけ浮いてしまう」「クリーニング代が想定外に高かった」、一点豪華主義のワナ
真冬の到来とともに存在感を発揮するのがダウンジャケット。値段は4ケタから10万円を超えるものも珍しくないが、高価なものが自分にとっての“正解”とは限らない。頑張って大枚をはたき、高価なダウンジャケットを購入したものの、後悔するケースも珍しくないようだ。一体何が「失敗」だったのか。 【写真】ふわふわのフードが付いたダウンジャケットを着る女性
友人から「ホンモノ?」「どうしたの?」
フリーライターのYさん(40代/男性)は数年前、海外の高級ブランドのダウンを思い切って買った。10万円弱を支払い、当時は「一生使える」と思ったものの、なぜか使用頻度は低めだという。 「真夏にアウトレットモールに行った時、超高級ブランドのダウンがかなり値引きされているのを見た時、魔が差して買ってしまったんです。背中を押されたのは、店員の『一生、着られますよ』というセリフ。確かに品質は良く、不満は一つも無いんですが、いざ着てみると、それ以外の服や靴、カバンがショボすぎて、明らかにダウンだけ浮いてるんですよね。ファッション偏差値が低い自分が見てもバランスが悪いなと。だからといって、他のモノまで高級品にする余裕は無いし……。 もともとファッションにお金をかけない方なので、汚れるのが怖くて着るのを躊躇っちゃいますし、たまに着れば友人から『ホンモノ?』とか『今日はどうしたの?』とか冷やかされるし、結局、10分の1以下の値段で買った国産ダウンばっかり着ています」
クリーニング代が1万円近く!
専業主婦のKさん(30代/女性)は一張羅の高級ダウンを着倒しているが、使用頻度の高さと満足度は決してリンクしていない。 「数年前、大好きな女優さんがロケ番組で着ていたダウンに一目惚れして、ネットで検索したところ、近場のデパートで買えることが判明。値段の高さには驚いたもののカードローンで購入し、冬が来るとそればかり着ています。 基本的にはお気に入りですが、問題はいくつかあります。1つはダウンが目立つので、『いつもそれだね』的な反応をされることです。“頑張って1着だけ高いの買ったんだ”と思われてるのかなと思うこともあります。『いくらだった?』という質問にも何度答えたことか。 そしてもう1つ、想定外だったのはクリーニング代です。購入時、絶対に自宅で洗濯しないように注意され、その言いつけを守っていますが、1回のクリーニング代は1万円近く。クローゼットに寝かせておく気はありませんが、着ればクリーニングに出さないわけにはいかず、まさにジレンマです。正直、購入時はローンが払えるかばかり気にして、ランニングコストには考えが及びませんでした」