新NISA人気【高配当の】日本株ベスト30! 武田薬品、利回り6%だった日産にプロが辛口コメント
配当利回りの高い銘柄は、株価が下がったり動かなかったりしても着実な利益を生むため、長期投資家に人気がある。ここでは主要ネット証券5社の新NISA口座で買われた日本株から、配当利回り3.5%以上の銘柄だけを抽出し、2024年1~8月の買い付け金額合計が大きい順に並べた。【本記事はアエラ増刊「AERA Money 2024秋冬号」から抜粋しています】 【ランキング表】新NISAで人気の高配当株ベスト30はこちら! まずはランキングの表をご覧いただきたい。 新NISA開始から8カ月間で買い付け金額が大きかった銘柄群から、配当利回りのいい銘柄だけを抜き出したものだ。高いものでは6%を超えている。 ちなみに東証プライム上場銘柄の平均は2.42%、日経平均株価の平均は1.99%(共に2024年9月20日現在)だ。 楽天証券経済研究所シニアマーケットアナリストの土信田雅之さんに上位銘柄を考察してもらった。 まずダントツの1位がJT、配当利回り4.63%(2024年9月5日現在/以下同)。買い付け金額では2位にダブルスコア以上の差をつけた。 数ある高配当銘柄の中でなぜJTが好まれるのか。 「知名度、4%をなかなか割ることがない高配当。株価はやや不安定ですが、相場が下がると買いに来る人が必ず出てきます。 JTはロシアでもたばこを販売していますが、仮にロシアがダメでも代替可能な規模の市場はあるので、ロシアを理由に買わないという判断は心配しすぎかもしれません」 土信田さんはJTの株主構成についても触れた。 「筆頭株主は財務大臣、つまり日本政府で、全体の株式の3分の1を握っています」 うがった見方かもしれないが、配当金を増やせば国の収入も増えることになり、逆もしかり。このため、安定的に配当するというのが暗黙の了解になっている? ■武田薬品だけ買われる 2位は武田薬品工業。新NISA日本株部門の鉄板人気銘柄の一つだ。この銘柄に関しては「業績が安定しない、長期保有には向いていない」と警告する人もいる。