【厚生年金】平均年収600万円で40年間働いてきた会社員が受け取れる年金額は月額いくら?
定年を迎える人は、再雇用されて働き続けるか年金生活に入るか選択します。十分な老後資産を用意できているのであれば、年金の受給開始と同時に老後生活に入ろうと考えている人もいるでしょう。 ◆【厚生年金】みんな月いくら受給している?《一覧表》でチェック 会社に就職すると、厚生年金に加入します。厚生年金は加入期間や給与額によって、将来的な受給額が決まる仕組みです。もし年収平均が600万円の人が40年間働いた場合、受け取れる年金額はいくらなのでしょうか。 この記事では、年金の仕組みや平均受給額を振り返りながら、年収600万円の人が40年間働いた場合の年金受給額を試算します。また、年金を増やすコツについても解説します。 ※編集部注:外部配信先ではハイパーリンクや図表などの画像を全部閲覧できない場合があります。その際はLIMO内でご確認ください。
日本の年金の仕組みをおさらい
日本の年金は、以下の3つの仕組みで成り立っています。 ・世代間の支え合い ・国民皆年金 ・2階建て 現在の年金制度は、現役世代が納めた保険料を高齢者に還元する「世代間の支え合い」のもとに成り立っています。私たちの年金保険料は、給付財源として活用されています。 また、国民皆年金も特徴の一つです。私たちは20歳になると、誰もが国民年金に加入します。最低10年保険料を納めれば、65歳になったときに年金を受給できます。 日本の年金制度のさらなる特徴として「2階建て」制度が挙げられるでしょう。 1階は誰もが加入する国民年金、2階は会社員や公務員が加入する厚生年金です。iDeCoや企業年金といった私的年金は、3階部分に該当し、人によって加入できるものが異なります。 では、次章では会社員が加入する厚生年金の平均受給額を見てみましょう。
厚生年金の平均受給額は?
厚生年金の平均受給額は、以下のとおりです。 ・男子:16万3875円 ・女子:10万4878円 ・男女計:14万3973円 厚生年金は加入期間や給与額が受給額に直接影響するため、男女で受給額に差が見られます。女性は結婚や出産を機に退職するケースが多く、厚生年金への加入が途絶えてしまうため、受給額が少なくなっていると考えられます。 ただし、現代では男女共働きがごく自然な形となりました。将来的には女性の平均年金月額は数万円程度アップする可能性が高いでしょう。 一方、男性の平均は全体の平均を上回っています。20万円以上の年金を受け取っている人も約236万人います。今後の賃金動向によっては、平均額がさらに上向く可能性もあるでしょう。 では、年収600万円で勤続40年の会社員の年金額を試算してみましょう。