「解散とか、イメージできなくて笑っちゃう」--ずーっと芸能界にすがりついてる感じ、原田泰造53歳の胸中 #なぜ話題
振り落とされないように芸能界にずーっとすがりついてる感じ。『イカゲーム』みたい
「大学に進学なんて、はなから考えてなかったから、僕のときは。高校卒業するあたりで、みんながどうする、こうするって言ってるときに、『あれ? 僕、テレビ、どうやって出るんだろう?』とか、急にタイムリミットが近づいているような気がして、嫌だったなあ、あのとき。今、こうやってテレビにずっと出ることができて、本当にありがたいですけど、もしタレントになっていなかったらって考えると……本当に、ゾッとする。何やってるんだろう(笑)」 原田の子どもの頃からの夢は、「テレビに出ること」だった。 みごとにそれをかなえた人生だ。 ターニングポイントは、やはり『ボキャブラ天国』。ガラガラだったイベントが、ボキャ天に出たとたん、客が殺到し、人数制限をするほどだった。 「おかげさまでこうして今でも芸能界にいるけど、自分たちが成功しているなんて、本当に思ってなくて。ずーっと、すがりついてる感じ。そのくらい魅力があるところだから、振り落とされないように、3人で頑張ってる感じかな。今は、何が起こるかわからない。もう『イカゲーム』みたい。だから真っ当でいようとは思うけど、ずっと自分を正しているのも難しいし。わかんないなあ、まったく」
芸能界にすがりついている。それは意外な言葉だった。もっと余裕で、芸能界を楽しんでいるように見えるではないか。 「余裕なんて、全然ない。たぶん、3人ともそう考えてると思う、僕だけだったら恥ずかしいけど(笑)。でも、やっぱり面白いからね、この世界って。とにかくテレビに出られるのが、すごいですよ。自分たちがレギュラー持ってる。憧れのスターに会える。目標がテレビに出ることで、ずっとそれが続いてるから、楽しいかな。だから、幸せですね」 これからのことは、何も考えていない、と笑った。 「まあ柔軟に、いろんなところに出ていられたら。目標なんて、もうないですよ、50代、おっさんだからね。でも食らいついていきたいとは思う。ずっとね」 原田泰造(はらだ・たいぞう) 1970年生まれ、東京都東村山市出身。タレント。トリオ『ネプチューン』のメンバー。高校卒業後は「テレビに出たい」の一心で、モデルや俳優のオーディションに応募する。1993年、ネプチューンを結成。『タモリのSuperボキャブラ天国』に出演すると、人気急上昇。数々のバラエティ番組でMCを中心に活躍。俳優として、NHK大河ドラマ、朝ドラをはじめ、映画にも多数出演。現在、主演ドラマ『おっさんのパンツがなんだっていいじゃないか!』(東海テレビ・フジテレビ系、毎週土曜23時40分~)が放映中。