「解散とか、イメージできなくて笑っちゃう」--ずーっと芸能界にすがりついてる感じ、原田泰造53歳の胸中 #なぜ話題
「方向性の違いで解散? イメージできなくて、なんか笑っちゃう。ネプチューンは3人があたり前」。近年は俳優としての活躍が目立つ、ネプチューンの原田泰造(53)は、照れながらそう言った。平成初期の “ボキャ天”時代から、世の中の価値観も大きく変化する中で芸能界を生き抜いてきた。その秘訣は、「ただ、テレビが好きだから。振り落とされないように、必死にすがりついているだけ(笑)」。巴投げや、自己紹介ネタの「は~ら~だたいぞうです」など強めのネタに反して、素顔は驚くほど穏やか。原田泰造が愛され続ける理由を探った。(取材・文:山野井春絵/撮影:殿村誠士/Yahoo!ニュース オリジナル 特集編集部)
最初の頃は、無理してたなって思う
1993年にトリオを結成して30年超。『ネプリーグ』『ジョブチューン』『しゃべくり007』など、冠番組はどれも長続きしている。ネプチューンはお笑い界で、揺るぎない地位を維持してきた。 「なんでここまで3人で続けていられるかって……それはわからないなあ。3人で方向性を決めるとか、話し合うとかもあまりないんだけど、なんとなく3人でやるというのが普通になってて。とにかくネプチューンとしてお仕事がもらえてるのは、ありがたいです」 人気の理由について聞くと、原田泰造は少し恥ずかしそうに、でもうれしそうにそう答えた。 お笑いコンビやグループが、方向性の違いで解散をしたり、活動を停止して個々で活動したりする、ということはよくある。ネプチューンには、そういう危機はないのだろうか。
「解散とか、イメージできなくて笑っちゃう。いざこざもないし、まず、仕事はこうしていこうぜ、みたいに話すことがないです。最初の頃は、ありました。今思い返してみると、無理してたなって思う(笑)。何も考えてないのに、何言っちゃってんの、みたいな。3人とも、自分が引っ張っていきたいと思ってた。(名倉)潤ちゃんはリーダーだし、一個年上。(堀内)健はこらえ性がなくて、集中力が切れる、けど、引っ張ってみたい。それぞれがあんまり、一つのところを向いてないから。意見は3人とも、いつもバラバラ。今も、真剣に話すのが恥ずかしい」 慣れ親しんだ家族が、改めて向き合う感じに似ているのかもしれない、と笑う。 「コンビとトリオって、また違うと思うんですけどね。兄弟でも、ただの友達でもないし。よくわかんないけど、まあ、2人がいてくれたら、バラエティ番組でも、何か安心するんですよ。楽だし、居心地いいです。責任も3人に分散されるから、息が詰まることもない」 3人のLINEグループは存在する? 「あ、ある。めったにやりとりはしないですけど。連絡が来ると、エッ、何?ってびっくり(笑)」