「明徳義塾-関東一戦みどころ」関東一・上位打線が勝敗のカギを握る!明徳義塾・馬淵監督は1、2番を警戒「かき回してくる雰囲気ある」【大会10日目第2試合】
第106回全国高校野球選手権大会10日目となる16日の第2試合では、関東一(東東京)と明徳義塾(高知)が対戦。3回戦進出をかけた名門校同士の対決から目が離せない。 【トーナメント表】甲子園大会 9日目までの結果一覧 関東一は初戦でエース右腕の坂井 遼投手(3年)が救援で6回無失点の好投を見せるなど、北陸を相手に7対1と快勝した。次戦に向けて米沢 貴光監督は、「1番から5番で点を取れるか。1、2番の出塁率がどれくらい上げられるかだと思います」と語っている。北陸戦では、1番の飛田 優悟外野手(3年)が2安打、2番の成井 聡外野手(3年)が1安打2打点の活躍を見せている。3番で2安打を放った坂本 慎太郎選手(2年)、4番を任される強打者・高橋 徹平内野手(3年)の前にランナーを溜める攻撃で明徳義塾撃破を狙う。 また春夏通算55勝を数える名将・馬淵 史郎監督についても、「当然素晴らしい指導者。高校野球を引っ張っている方なので、僕との勝負もある」と話している。それでも「守備同士のチームなので最少失点の戦いになると思う。上位は力もあるので大量失点を防がなければいけない。うちがリードして守り切るような展開にしたい」と意気込んでいる。 対する明徳義塾も7対0で鳥取城北を下して勝ち上がってきた。馬淵監督は初戦を振り返り、「一つだけ大きなミスがあった。池崎(安侍朗投手・2年)が一塁ランナーで右中間に抜けた時、ホームにかえってこないといけなかった。打球は見失ったみたいで、あれは完全にホームにかえれてる当たり。上に行けば行くほど、一つのミスが命取りになるからね」と気を引き締めている。初戦で光った堅守についても、「低反発バットになって、一つのミスが命取りになる。フォアボール、エラー、あるいはバント失敗などが勝敗を左右すると思ってチームづくりをしている」と守りからリズムを作って勝利を掴みたいところだ。 相手選手については、「1,2番の左バッターが出たら、かき回してくるぞっていう雰囲気はあります」と関東一・米沢監督もカギと語った1、2番の打撃を警戒している。強打の関東一打線を相手にする投手陣に対しては、「立ち上がりは毎試合不安です」としながらも「練習を見た感じでは池崎はいい感じで力を抜いて投げている。中3日空いたので、お互いのピッチャーが疲労は取れてるんじゃないかと思います」と初戦で好投した2年生左腕に期待を寄せていた。