セレソンのセンターフォワード1番手に? ウルブズで《10ゴール4アシスト》とブレイクするクーニャの可能性
ウルブズで才能が開花している
最前線の選択肢に悩むブラジル代表の救世主となるだろうか。今季イングランドのウォルバーハンプトンでブレイクしているのが25歳のFWマテウス・クーニャだ。 前節のマンチェスター・ユナイテッド戦でも1ゴール1アシストを記録し、これでリーグ戦3試合連続得点と絶好調。第18節消化時点で10ゴール4アシストと早くも二桁得点に達している。 クーニャは若い頃より評判の高い選手ではあった。2020-21シーズンにドイツのヘルタ・ベルリンで結果を残し、2021年に行われた東京五輪でも3ゴール1アシストの数字を残してブラジルの優勝に貢献。五輪ではトッテナムFWリシャルリソンと前線でコンビを組んでいた。 しかし、2021年に移籍したアトレティコ・マドリードでは思ったほどの数字を残せなかった。ディエゴ・シメオネのスタイルとの相性も良くなかったか、2022-23シーズンはなかなか出番を増やせず。2023年の冬にウォルバーハンプトンへレンタル移籍することになり、その年の夏には完全移籍へと切り替わった。 そんなクーニャに再ブレイクの時がきており、スペイン『Mundo Deportivo』もキャリアで最高の瞬間を過ごしていると評価する。ブラジルA代表の方は2023年10月が最後の出場となっていて、2022年のワールドカップ・カタール大会もメンバーには入っていない。 しかし今のパフォーマンスを見れば、来年の南米予選へ招集するべきだろう。まだブラジルの調子は上がり切っていない状態で、特にセンターフォワードのポジションは手薄だ。クーニャは最前線から2列目まで幅広い役割をこなすことができ、ウルブズでも自由にポジションを変えながらチームに貢献している。 いよいよセレソンの最前線に入る時がきたのか。今の活躍ぶりはセレソンにふさわしいものだろう。
構成/ザ・ワールド編集部