衝撃!ビッグクラブの浦和レッズでさえ10億円の赤字…検討中の経営危機打開策とは?「役員報酬カット」「投げ銭」
一方で支出となる営業費用の大半を占める、32億2800万円を計上しているチーム人件費にはメスを入れない。ヨーロッパのビッグクラブのいくつかが選手との間で合意させている年俸の一部削減を、立花社長は今後の施策のなかに「織り込んでいません」と言下に否定した。 「Jリーグ全体として固定費に手をつけない形で、何としてもクラブ事業を存続させたいという気持ちで、さまざまなスケジューリングやプロトコルを作ってきてくれたと思っていますので」 自宅待機中にSNSなどを介して、さまざまな形でファン・サポーターと触れ合い、ともに励まし合う機会を作ってくれたレッズの選手たちに対して、頭が下がる思いでいっぱいだと立花社長は明かす。厳しい状況が待ち受けると覚悟を決めた上で、Jリーグとの間で共有されてきた理念を順守しながら荒波のなかを進んでいくレッズの姿は、他のクラブが目指していくべき羅針盤となる。 (文責・藤江直人/スポーツライター)