【新潟2歳S】前走コースで明暗くっきり 東京マイル圧勝のコートアリシアン有力
左回りの新馬勝ち
6月1週目の東京芝1400m新馬を勝ったスターウェーブ、2週目東京芝1600m新馬のコートアリシアン、中2週では新潟芝1600m新馬を勝ったシンフォーエバーあたりが理想のローテか。 前走新馬【7-6-8-61】勝率8.5%、複勝率25.6%に対し、未勝利【3-4-1-30】勝率7.9%、複勝率21.1%で未勝利からここに回ってくる馬もそれほど悪くない。一方でOP・L【0-0-0-17】とダリア賞を筆頭に同格がよくない。新馬、未勝利に絞ってさらにデータをみてみよう。 前走新馬は左回りが上位に並ぶ。まず中京芝1600m【2-1-0-7】勝率20.0%、複勝率30.0%は7月開催のデータであり、取り扱いは注意だ。同舞台の新潟芝1600m【2-0-2-7】勝率18.2%、複勝率36.4%や東京芝1600m【1-2-1-6】勝率10.0%、複勝率40.0%がいい。コートアリシアン、シンフォーエバー、ジョリーレーヌ、プロクレイアは素直に評価すべきだろう。スターウェーブの東京芝1400mは【1-0-0-7】勝率、複勝率12.5%。昨年、アスコリピチェーノが勝利し、負のデータを破った。 毎年書いている気がするが、前走ダリア賞は【0-0-0-14】。同レースのレベル云々より内回り芝1400mが影響しているだろう。新潟は内回りと外回りは他場以上に別物で、新潟芝1400mの新馬を勝った馬も【0-0-0-8】。同舞台未勝利勝ちも【0-0-0-1】で、とにかく内回りとの相性は悪い。前走未勝利で新潟【3-1-0-12】勝率18.8%、複勝率25.0%のうち芝1600mが【3-0-0-4】勝率、複勝率42.9%。該当するアルレッキーノは登録なし。今年は未勝利より新馬組を上位にとった方がいいだろう。 注目は2週目東京芝1600m新馬を0.8差圧勝のコートアリシアン。序盤600m37.4、前半800m49.4の超スローから後半800m11.9-11.5-10.9-11.4。4コーナー5番手から上がり最速の33.3で5馬身差はインパクトがある。後半のラップからいかにも新潟外回り向きだ。 ライタープロフィール 勝木 淳 競馬を主戦場とする文筆家。競馬系出版社勤務を経てフリーに。優駿エッセイ賞2016にて『築地と競馬と』でグランプリ受賞。主に競馬のWEBフリーペーパー&ブログ『ウマフリ』や競馬雑誌『優駿』(中央競馬ピーアール・センター)にて記事を執筆。Yahoo!ニュースエキスパートを務める。『キタサンブラック伝説 王道を駆け抜けたみんなの愛馬』(星海社新書)に寄稿。
勝木淳