大阪府・新型コロナ後遺症ある府民からの相談受付開始へ 受診可能な医療機関も案内
8日から受け付け開始
大阪府は7日、新型コロナウイルスの治療や療養終了後に「呼吸苦」や「味覚・嗅覚の異常」など、後遺症の症状がある府民からの相談を、8日から受け付けると発表した。大阪府の吉村洋文知事は7日に行われた定例記者会見で「24時間対応の保健所、新型コロナ受診相談センターに後遺症の件でお電話していただければ、そこでまず適切にアドバイス、相談に応じさせていただきたいと思っています」と話している。 【中継録画】「感染再拡大の兆候が見られる」大阪府・吉村知事定例会見(2021年7月7日)
後遺症に関する情報提供やアドバイス
発表によると、新型コロナウイルスの治療や療養後に呼吸苦や味覚・嗅覚の異常、脱毛など、様々な後遺症と思われる症状が出るケースもあり、後遺症の症状がある府民からの相談を受け付けるという。 また、後遺症に関する情報提供やアドバイスを行うほか、受診可能な医療機関を案内するとしている。
70の医療機関がこの事業に参画
吉村知事は「後遺症の受診可能医療機関として70の医療機関がこの事業に参画をしていただきました。受診可能な医療機関数として、現在で70機関があります。これは将来増やしていきたいと思います。現時点では70の医療機関があって、さまざまな診療科があります」と話している。
また、吉村知事は、大阪府のもう1つの役割として、国や研究機関でコロナにおける後遺症について研究する医療機関があり、調査結果の情報収集を行って受診医療機関にフィードバックし「医療機関向けのセミナーを実施することによって、レベルを高めていきたい」とも語った。
新型コロナ受診相談センターの電話番号
吉村知事は会見で「後遺症に悩む府民の皆さんにつかれましては、ここの受診相談センターを通じて、様々な医療機関もあるので案内をしていきたい。アドバイスをしていきたいというふうに思っています」と話していた。 新型コロナ受診相談センターは、午前8時から午後9時は(電06・7166・9911)で。午後9時から翌朝の午前8時までは(電050・3531・5598)で、24時間体制で受け付ける。
7日に行われた定例記者会見では、この相談センター設置の意義や狙いについての質問があった。 それに対し、吉村知事は現在のデータでも、入院者のうち3割以上が6カ月後になんらかの症状を抱えているという報告を受けたことを明かした。