【単独】|広末涼子インタビュー|背中を押してくれた「傷つく経験なんて山ほどしてるだろ。いまさら何ビビってんの?」の言葉
「傷つく経験なんて山ほどしてるだろ。いまさら何ビビってんの?」
――インスタグラムを始めたり、ファンクラブを開設したり、新しい挑戦を始めましたね。広末さんはこれまで、SNSからは距離をとっていたのにどうしてですか? 私がデビューした頃はSNSなんてなくて、基本は新聞や雑誌、テレビのインタビューでした。当時から、言葉を選んでいろいろ考えて話したつもりでも、うまく伝わらないことも多くて……。怖いなぁと感じるようになっていました。 ですからSNSで見知らぬ人と直接つながるというのは、私には怖くてとても無理だと思っていました。警戒心が強すぎるのかもしれないけれど。 でも、あるとき長男に 「え? 何言ってんの? ママはそんな世界で30年近く生きてきたんだろ? 攻撃なんて慣れてんじゃん」「何も知らないでこの世界に飛び込んで、SNSで傷つけられてしまう子がいるのはわかるよ。でもママはそんな経験、山ほどしてるんだろ? いまさら何をそんなにビビってんの?」 って言われて。思わず「あ~、そう……ですよねぇ。おっしゃる通りです」と(笑)。 ある意味息子に背中を押してもらって、インスタを始めることができたのかもしれません。 ――息子さん、すごい! お母さんのことをよく見ていますね。 そうですね。つい先日は息子に、「インスタの方向性が中途半端だよ。迷ってるだろう?」みたいなことを言われ、これも「あ~、そう…ですね、おっしゃる通りです」という感じで (笑)。 ――ネット上ではひどい言葉や臆測、人を傷つける発言も目立ちますが……。 私の好きなダライ・ラマの言葉があって。 「あなたを傷つけたいと思っている敵に出会ったら、それを忍耐や寛容を覚える機会だと思いましょう。これは必要な資質です」「自分の心がコントロールできるようになるまでは、その人に会わないのが一番です」「必要なら、その相手から逃げることが最も賢い方法かもしれませんね。遠くまでね!」 これは人間関係だけでなく、ネット上でも言えることだと思います。