【単独】|広末涼子インタビュー|背中を押してくれた「傷つく経験なんて山ほどしてるだろ。いまさら何ビビってんの?」の言葉
俳優業は私の軸。焦らずに「出会い」を待ちたい
――今後の活動について教えてください。俳優・広末涼子を待つファンもいると思います。 お芝居は私の真ん中にあって、軸になっているものです。 だからこそ焦らずに、「このメッセージを届けたい」と思える作品との出会いを待ちたいと思っています。 私は映画やドラマが本当に大好きです。だからといって演じているときが楽しいのかというと、基本的には苦しい。 ライヴで歌を歌ったりパフォーマンスしたりするのとは違って、自制的だし、自分を追い込んでいく部分がかなりあって、演技そのものを「楽しい」とはなかなか言えないのですが……、完成した作品を観ると感動で涙があふれてしまいます。 以前、自分が出演した映画の試写会で、作品に涙してしまいました。観覧後、近くに座っていらした原作者さんに、「ご自身の作品で、こんなにも泣けるんですね」と言われて……(笑)。 「違うんです、自分の演技で泣いたわけじゃなくて、脚本も映像も俳優さんもすばらしくて泣いてしまったんです」と説明したのですが……恥ずかしかったです。 ――――自分の演技とは無関係に、作品に没入してしまうんですね。 以前は完成作品を見ても、自分の演技のアラ探しばかりして「もっとこうすればよかった」と後悔ばかりしていました。でも最近は自分のことは気にせず、作品そのものを楽しむように心がけています。みんなの力が集まって1つの作品を作り上げるということが本当にすばらしいと思うので。
12月にはライヴを予定。新しい挑戦を始めたい
――アーティスト活動も復活されるんですよね? 「ヒロスエの歌、待っていました!」というファンはたくさんいそうです。 これまでにも「また歌ってほしい」という声はいただいていたのですが、俳優の仕事にプラスするにはもう一人私がいないと不可能でした(笑)。でも今年の12月にライヴをさせていただけることになって、本当にうれしく思っています。 ――44歳、まだまだこれからですね。 人生って長いと思っていたのですが、人生80年時代といえども、その時間は週で換算すると4000週間くらいしかない。そう考えると、1週間1週間が貴重な気がしませんか? まだまだ成長できる年齢だと思っているので、頑張りたいと考えています。 ▶つづきの【後編】記事『 【 広末涼子 ロングインタビュー 】注いだ「愛情」はちゃんと伝わる。弱音を吐ける相手がいてくれるという「しあわせ」 』では、仕事と子育ての両立、そして愛情の伝え方、疲れてしまったときの弱音の吐き方についてたっぷりお話を伺っています。 取材・文/神 素子 画像提供/R.H 【Not Sponsored記事】
OTONA SALONE編集部