「爆釣釣り場発見」「まさに最高の釣り場」感度を突き詰めた新たな『月下美人』はチューブラー!? アジングロッドなのに「トルク」もスゴイってマジ?
調子と感度と実用性
このロッドも監修させていただいたのですが、チューブラーのジグ単ロッドの調子を感度と実用性のバランスを調整するのは簡単ではないんです。感度を高めるには高弾性のカーボンシートを薄く巻いてシャープにすれば感度は上がりますが、実用強度と操作感とキャスト感がまったくダメになります。 ティップだけでなくバット部との兼ね合いもあり、 “ちょうどいいバランス”にしなければ実用性のあるロッドにはなりません。感度が良くてもアジを抜き上げるだけで折れるようなロッドだと話になりませんからね。 その点57UL-Tは感度にステータスを大きく振り分けていますが、それでいて「ストレスや気兼ねなく使えるロッド」にしているんです。 使いどころとしてはジグ単の釣り全般に使え、アンダー1gの軽量ジグ単の繊細な近距離戦から3g程度の重めのジグ単での遠投&ディープでもシャープでトルク感のあるブランクスで繊細に操作でき遠投中のアタリも明確に届けてくれます。 個人的な使い分けは港内などの普通のアジングには57UL-T、深場や大場所では66L-Sを使うことが多いです。普段は共にPE0.15号+フロロ3lbのラインシステムですが、港内などの近距離戦ではエステルなどのモノフィラ系が合うかもですね。 まだアジングでPEを使う人は少数派ですが使ったことがない人はPEを一度試してみるといいと思います。細い0.15号ほどのPEはトラブルも少ないですし圧倒的な感度に驚くと思いますよ。 そんな57UL-Tが大活躍したのが、8月に放送したザ・フィッシングのロケ。前回の当連載でも冒頭で少し触れましたが、宮城県の牡鹿半島でアジ、メバル、ケンサキイカを狙い、どれもイイ感じに釣れました。この時のタックルがまさに57UL-Tでした。それも使ったタックルはこの1セットだけ。 これでアジもメバルもケンサキイカも、さらには40cmほどのアイナメや、カットされてましたがサバ、ワカシ、ショゴなどの青物までキャッチしており、プラではトビウオのサイトフィッシングで遊んだりもしていました。 アジは当然だとして、メバルの最大は27cm(未放送。放送での最大は26cm)を筆頭に良型メバルやアイナメを寄せるパワーがあり、ルアー重量が0.3~5gなのでエメラルダスライト 2 RV DEEP1.5(5g)も難なくキャストできます。 軽量&高感度&高い操作性を持ちながら十分なパワーがあるため、汎用性も高いところがソルトルアーゲームでは嬉しいポイントです。 でも「アジングロッドならアジに必要以上のパワーはいらないんじゃない?」と思う人もいるかと思いますが、やっぱりパワーやトルクはある程度あった方がいいと考えてます。先日、それを強く再認識した出来事がありました。