「爆釣釣り場発見」「まさに最高の釣り場」感度を突き詰めた新たな『月下美人』はチューブラー!? アジングロッドなのに「トルク」もスゴイってマジ?
アジングロッドにもトルクを!
それは久しぶりに他社のロッドを使ったとき、同じULクラスのロッドでありながらロッドのトルクが全然違ったのです。57UL-Tだと牡鹿半島でも釣ったような30cmクラスのアジやメバルがヒットしてもロッドにはまだ余裕がありますが、たまたま使ったモデルがそうだっただけかもしれないものの、全然トルクがなかったのです。 そう感じた理由が使うラインにあります。 現在メインで使っているのがPE0.15号ですが、強度は2.8lbあります。そのため、ドラグはライン強度に合わせて調整していたのですが、トルクのないロッドだとそのドラグではロッドが負けてしまうのです。 ロッドに合わせてドラグを調整すると、ドラグがズルズルになり、ちょっといいサイズの魚がヒットするとキャッチまでに時間がかかり、根に入られたりフックアウトなどでバレるリスクも増えます。 モノフィラ系の1~1.5lbのラインを使えばバランスが取れるのですが、それだと豆アジの近距離戦でしか使いどころがなくなってしまいます。 その点、57UL-Tであればモノフィラ系の1~1.5lbのラインを使った近距離戦からPEを使った遠距離戦や良型のアジ狙いから、ポテンシャルが高いため1.5号ほどの小さなエギを使ったライトエギングなどの他魚種まで幅広く使えます。 もちろん、普通のアジングでもトルクを生かした強気のランディングも可能です。 「アジングロッドなんだからアジだけ釣れればいい」と思っていた時代もありましたが、やはり海で釣りをする以上、アジ以外の魚がヒットすることはありますし、トルクはあるに越したことはありません。57UL-Tのように感度、軽さ、操作性があってからの話ですけどね。 ということで、9月に発売した「月下美人 EX 57UL-T 燕(EN)」を紹介してきましたが、最後に宮城県のソルトゲームのお話を。
宮城県で遭遇したパラダイスな釣り場
宮城県北東部にあり三陸海岸の最南端にある牡鹿半島へは今年の6月に初めて訪れ、その後立て続けに2回行きましたが、色々とパラダイスでした。 その中の1回がザ・フィッシングだったのでご覧になってくれた方もいるかと思いますが、デイでアジやメバルが連発し、ナイトゲームではケンサキイカも連発でした。 今年は黒潮が大きく北上したため宮城県周辺の水温が高かったせいか小型回遊魚も多く、ショゴやワカシなども各所に回遊し、小サバはそこら中にわんさかいました。 そしてこの春からアオリイカの親イカがまともに狙えるようになったらしく、やはり各所で1~2kgサイズを目撃しました。恐らくですが、親イカがこれだけいるということは、それなりに産卵もおこなうはずで、今頃は新子のイカも生まれているはずです。 アオリイカは食いしん坊で成長が早いため、大量にいるサバなどを食べればあっという間に大きくなります。ということは、成長段階で捕食されるリスクも減り、生き残る数も多くなると思います。となれば、今シーズンの秋イカもパラダイスになるかもしれません。 そしてアジもメバルの魚影も濃く、釣りができる漁港もまだたくさん残っているため、ソルトゲームの魅力的なエリアにますますなっているといっていいでしょう。ただし、近年はケンサキイカやイケスから逃げ出したギンザケ目当ての釣り人が多数訪れ、各所の漁港でトラブルになっているという話も聞きます。 釣り人にとってはとても魅力的なフィールドなので、私の地元の関東みたいに多くの漁港が釣り禁止にならないよう、訪れる際はマナーやモラルを守って楽しみましょう。
渡邉 長士(わたなべ・たけし)
千葉県房総半島外房エリアの出身・在住で、幼少期から海釣りに親しむ。10代でルアーによるアジ釣りを始めた房総アジングのパイオニアだ。旬の獲物を追ってサオを振るマルチアングラーでもあり、近年はサーフアジングやオオニベにも傾倒する。DAIWAフィールドテスター。