Jリーグ通イタリア人が厳選! 2024年Jリーグベストイレブン。意外な人選も!? 欧州から見た最高だった男たち
右ウイング:武藤嘉紀(むとう・よしのり)
生年月日:1992年7月15日 所属クラブ:ヴィッセル神戸 2024リーグ戦成績:37試合13得点7アシスト ヴィッセル神戸が武藤嘉紀を獲得した際、多くの人がその年齢から疑問を抱いたはずだ。昨年は、リーグ戦10ゴールを記録し、すでにキャリアのピークを迎えたかのように思えたが、今年はさらにその上を行く成績を残したね。 32歳の武藤は、リーグ戦で13ゴールと7アシストを記録し、神戸を2年連続のJリーグ制覇へと導いた。これだけでも十分に評価されるべきだが、さらに見逃せないのは、柏レイソルのホームで迎えた第37節、1点のビハインドを追う後半アディショナルタイムに超貴重なゴールをマークしたことだ。このゴールで得た勝ち点1が、ライバルたちの希望を打ち消した。 これらを踏まえ、僕の個人的な「ベストイレブン」に彼を選ばない理由があるだろうか? もし選ばなかったら僕は正気ではないと思われるよね(笑)。そうして武藤は、そのふさわしい地位、Jリーグアウォーズの最優秀選手に堂々と名を連ねることとなった。
左ウイング:宇佐美貴史(うさみ・たかし)
生年月日:1992年5月6日 所属クラブ:ガンバ大阪 2024リーグ戦成績:35試合12得点8アシスト 僕が選ぶ2024年の「ベストイレブン」は、極めて経験豊富な選手たちで構成されていると言わざるを得ないね。 ワインのヴィンテージを評価するように考えると、1992年は確かに良い年だったと言える。その年の生まれの武藤に続き、同い年の宇佐美貴史を選出したからね。 パナソニックスタジアム吹田では、サポーターが今年、宇佐美の名前を何度も歌う姿が見られた。ヨーロッパでの経験を経た後、2019年から愛するガンバ大阪のユニフォームを再び着ることを選んだ宇佐美の名を。 そして、昨年までの彼のパフォーマンスには疑問の声もあったけれど、今年はそういった声をすべて払拭した。リーグ戦で12ゴールと8アシストを記録し、チームを4位に導き、AFCチャンピオンズリーグエリート(ACLE)への出場権を獲得。この"貴重なヴィンテージワイン"は見事に熟成し、今シーズンはその素晴らしい価値を存分に発揮した。