原口元気「勝ったと思った」ベルギー戦…なぜ日本代表はあの時、2点リードを守れなかったか
サッカー・J1浦和レッズの原口元気選手が、読売新聞ポッドキャスト「ピッチサイド 日本サッカーここだけの話」に出演。番組MCの槙野智章さんとともに出場した2018年ワールドカップ(W杯)ロシア大会の決勝トーナメント・ベルギー戦で敗れた「ロストフの14秒」を振り返った。 【ポッドキャスト】原口元気さんが語る「ロストフの14秒」
「W杯に行けないかも」
W杯ロシア大会は、アジア予選をハリルホジッチ氏、本大会を西野朗氏が指揮官を務めた。原口選手はアジア最終予選で代表史上初となる最終予選4試合連続ゴールを記録し、本大会では決勝トーナメント・ベルギー戦で先制点を決めた。
ハリホジッチ監督の印象を問われた原口選手は「厳しいよね。こだわりも強い。これがいいと思うと曲げないよね」と回想。
「まぁ頑固だし、自分のイメージがあるっていうのは間違いない。(ハリルホジッチ氏が目指したサッカーの)タイプ的に、はまったなとは思う」と続けた。
同じく代表メンバーだった槙野さんは「日本人選手にリスペクトもしていたが、ダメなところをはっきりダメと言ってくる人だった。俺はすごく良かったなって思ってる」と振り返る。
当時の日本代表は、2014年W杯ブラジル大会に出場した本田圭佑さんや岡崎慎司さん、現在はセレッソ大阪でプレーする香川真司選手らが攻撃陣の中心として存在感を示していた。
原口選手は「すごくプレッシャーを感じてた。その中心選手たちがあまり調子が上がらなかった。正直に話すと、ワールドカップに行けないかもと思っていた」と素直に語る。
ロシア大会のアジア最終予選は、初戦のUAEにまさかの敗戦。原口選手は自らチームを引っ張るという意識を持ったという。
「彼らに頼っていたらワールドカップに行けない。だから『俺が決めなきゃ』って自分に言い聞かせて、だからこそ、すごくプレッシャーがかかっていた」
監督解任劇からロシア大会へ
初戦こそ敗れはしたが、その後の日本代表は安定感を取り戻し、最終予選は首位でロシア大会の切符を手にした。しかし、日本サッカー協会はロシア大会の2か月前にハリルホジッチ監督を突如、解任した。