Jリーグ通イタリア人が厳選! 2024年Jリーグベストイレブン。意外な人選も!? 欧州から見た最高だった男たち
最後のチャイムが鳴り、学校が終わる。1年間の努力、喜び、悲しみ、成功、そして挫折を経て、一年を振り返る。それは、長く激闘が繰り広げられたJリーグのシーズンの終わりにも同じことが言えるだろう。僕は2024年のJリーグでの「ベストイレブン」を選出し、自分なりの理想的なフォーメーションは4-4-2で組むことにした。(選出・文:アレックス・シルヴェストリ、翻訳:佐藤徳和)
GK:谷晃生(たに・こうせい)
生年月日:2000年11月22日 所属クラブ:FC町田ゼルビア 2024リーグ戦成績:37試合32失点 谷晃生は何年も前から非常に高い評価を受けてきたGKだね。ガンバ大阪のユニフォームを身に纏っていた頃から、才能を発揮し、初めて彼のプレーを見たときから、いずれは日本代表の守護神になると考えていたよ。だけど、その後の数年間、期待に応えられない時期があった。 そんな中、G大阪から、新たに昇格し野心に溢れているFC町田ゼルビアへのレンタル移籍のニュースを聞いたとき、彼が完全に消え去るのではないかという不安と、プレッシャーのないチームでどのようなプレーを見せるのかという好奇心が交錯した感情を抱いたんだ。 結果として、この移籍は大成功だった。彼は素晴らしいパフォーマンスで主役となり、リーグ戦で18試合も無失点を記録。昇格チームでプレーしてたこともあって、このような予想は容易なものではなかった。 安定感のあるGKがいると、守備陣も動きが良くなり、結果にもつながるもの。谷は町田がAFCチャンピオンズリーグエリート(ACLE)出場権獲得という夢を実現する上で極めて大きな貢献をした。
センターバック:佐々木翔(ささき・しょう)
生年月日:1989年10月2日 所属クラブ:サンフレッチェ広島 2024リーグ戦成績:36試合3得点2アシスト 芳醇なワインのように、佐々木翔も年齢を重ねるごとにますます成熟し、2024年は素晴らしいシーズンを送ることができた。サンフレッチェ広島のキャプテンである彼は、今シーズンのJリーグで、あらゆる季節に適応できる服のような、万能プレーヤーであることを証明した。 守備では果敢で正確、そしてタイミングの良いプレーを見せる一方で、攻撃でもいくつかのゴールとアシストを記録した。サポーターにとって欠かせない選手で、広島のユニフォームはまるで皮膚の上に刻印されたかのようだ。佐々木はチームメイトとともに最終戦までタイトル争いを繰り広げ、評価の高いパフォーマンスを連発。35歳の彼にこれ以上何を望むことができるだろうか? 僕もこれ以上を望むのは無理だと思うけれど、それでも来シーズンも彼が主役を務めると確信しているよ。2025年のベストイレブンに再び名を連ねられるかって? それはピッチの上で証明されるだろう。