「低い山でも事故は多い」秋のレジャーに潜む事故!遭難のプロに聞く、クマだけじゃない危機
転んで骨折
「転ぶと街中では手足を擦りむく程度のケガですみますが、山では岩に頭を強打したり、滑落して重傷を負ってしまいます。打ちどころが悪ければ命を落とすことさえあります」 転倒は不注意や油断が原因になることが多い。周囲はもちろん、足元も見ながら慎重に行動しよう。 「秋は登山道に葉が積もって滑りやすくなるので、注意が必要です」 2019年11月に山梨県にある高川山で60代の女性が落ち葉に足を取られて転倒し、足首を骨折して救助された。もし狭い山道で起きれば、滑落してしまう可能性も。 取材・文/オフィス三銃士 羽根田 治さん フリーライターとして活動しつつ、長野県の山岳遭難防止アドバイザーを務める。日本山岳会会員。近著に『これで死ぬ アウトドアに行く前に知っておきたい危険の事例集』(山と溪谷社)。