自立した子に育てたいなら…子どものうちに身につけさせるべき「2つのマナー」
断るときは「ありがとう」を添えるよう教える
忘れがちなのは、断るときです。たとえば、「冷蔵庫にスイカがあるけど食べる?」と聞いたとき、「いらな~い」と返される。わが家では、この言い方をNGにしていました。英語では、何かを断るとき、「No thank you」と言います。直訳すれば「結構です。ありがとう」。それに倣って、子どもたちには「今はいらないかな。ありがとう」と、お礼のひと言をつけるよう繰り返し伝えていました。 ここで紹介した、ていねいな言葉遣いを習慣化するには、親が繰り返し注意し続ける以外方法はありません。諦めることなく、「自立するまでに身につけばいいや」という感じで気長にかまえておくことがポイントです。
大きくなったら文章のマナーも教える
スマホやPCでテキストメッセージを送るのがあたり前の現代においては、言葉遣いだけでなく、ていねいな文章の書き方も教えておく必要があります。 わが家では、年上の方にメールで連絡する機会が多くなる中高生になってから、ていねいな文章の書き方を教えました。 たとえば、部活の顧問の先生や先輩、習い事の先生などに連絡する際は、親がポイントを伝えながら一緒に文章を考えてあげるといいでしょう。 わが家の子どもたちには、私の友人や親せきなどに何かお祝いしていただいた際、お礼のメールを送ったり、近況を報告させたりしていました。 その際は、お礼のフレーズや形式をひととおり教え、子どもたちが書いてきた下書きを私が添削していました。はじめのうちはうまく書けませんでしたが、何度か経験するうちに、徐々にコツをつかんでいきました。
〈著者プロフィール〉高松 ますみ(たかまつ・ますみ)
株式会社スパークリングキッズ代表取締役。元夫の赴任先、米国・バージニア州で出産と子育てを経験。アメリカのハイクラス家庭が実践する「子どもを尊重する子育て」に感銘を受け、その考え方を学び体系化する。帰国後は協調性や自制心が重視される日本社会でも通じるよう、アメリカ式の子育てをアレンジした独自の子育てを実践。その結果、英才教育をいっさい施すことなく、長女は単身でアメリカの高校に留学し、2年連続で「全米優秀生徒賞」を受賞。その後全米No.1の公立大学「カリフォルニア大学ロサンゼルス校(UCLA)」に特待生として進学。長男は早稲田大学入学後、交換留学生としてUCLAで学ぶかたわら、バックパッカーとして世界中を旅した。 自身は、長男6歳、長女2歳のときに離婚を経験。以来20年間シングルマザーとして、英会話教室経営や元F1ドライバー片山右京氏主催のチャレンジスクールのマネージャーなどの仕事をしながら女手ひとつで2人の子育てを行ってきた。 一方で、仕事を通じて多くの親子と関わりができ、自身の子育て法をもとにしたアドバイスを行うようになる。それが評判となったことがきっかけで、潜在的な生きる力を体系的にはぐくむ子育て法、「マミーメソッド」(R)を確立。2020年にそのノウハウをより多くの人に役立ててもらおうと、株式会社スパークリングキッズを設立。SNSと口コミだけで評判が広がり、国内外から多数の受講者が殺到。これまで延べ1万人以上の親子の悩みを解決してきた。
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