自分を追い込む「完璧主義」をやめるには? フワッと心が軽くなる1つの習慣
自分を追い詰めてしまいがちな人でありがちなのが「完璧主義」。常に100%のクオリティを得ようとする完璧主義の人はとにかく自分に厳しい。時にそれがひっくり返って人にも厳しくなってしまいがちです。 周りと比べて悩んだときに効く言葉 自分で自分に丸をつけてあげられないから、どこまで行っても訪れない完璧を目指し続けてしまうのですね。ではどうすれば自分に丸をつけ、努力ロードにピリオドをうつことができるのでしょうか。大人気心理カウンセラーが解説します。 ※本稿は、池田由芽著『メンタル"ヤバめ"をやめられる本』(大和出版)の一部を再編集したものです。
「完了主義」を日常に取り入れてみよう
「完了主義」はクオリティはさておき、完了させることがゴール。ゴールのたびに自分に丸をつけてあげましょう。完了主義を実践するにあたって、次の3つを意識するとうまくいきます。 ①期限を設ける やることに時間やいつまでにやる、と最初に決めてしまいましょう。その期限の中でできたものが最良とピリオドを打ってください。 ②範囲を決める 今日の作業はここまで。私の担当はここまで。抱え込み過ぎないように、範囲を決めてください。範囲内が終わったら完了です。 ③完了したら「よくできました」 とりあえず完了できたら「よくできました」と実際に口に出していきましょう。言葉にすることでより区切り感を演出できます。丸をつけるハードルをグッと下げることで、満足度は格段に高まりますよ。
甘える、頼るが誰かのためになる
「甘えたい」「頼りたい」、何もこの気持ちは子ども時代だけのものではありません。大人だって「甘えたい」「頼りたい」気持ちってありますよね。特に自立しすぎな人はなおさら、人に甘える、頼ることをしていってほしいのです。 ただ、これまで人に甘えたり、頼ったことのない人はここで大きな壁が現れますよね。 そう、「甘える、頼るって迷惑じゃない?」ですね。 まず、甘える、頼るは迷惑ではないよ、ということを具体的にお伝えしてきますね。たとえば、あなたの大切な人が仕事も人間関係も苦しくて、もうキャパオーバーでうつ寸前になって苦しんでいたとします。でもその人は迷惑がかかるからと、あなたに自分の状況を話そうとしません。あなたはその大切な人を見て、どんな言葉をかけてあげたいですか? 「あなたは一人じゃない。頼ってほしい」 「私に何かできることはない?」 「あなたは大切な人。こんな時にも私に何も言ってくれないなんて寂しいじゃない」 そんな言葉をかけてあげたくなりませんか? そして、もしその大切な人が「あなただから」と窮地に自分を頼ってくれたら嬉しくないですか? 私たちは誰かの役に立ちたいと願っている生き物なのです。甘える、頼ることは、相手を活かす行為ともいえますね。 また、そもそも論でもお伝えすると、私たちの社会は誰かに甘えたり、頼ることで成り立っています。ガス屋さんがいて今日も料理が作れるし、農家さんがいてお米が食べられるし、大工さんがいて暖かいお家に住めているわけです。自分ができないことをみんなにもう甘えて、頼って、助けてもらっているわけです。 甘えて、頼って当たり前。自分一人で生きているなんてそんな寂しいこと言わないで。むしろ、もう甘えて、頼っていることを自覚して感謝したほうが、人として健全なのです。