【“紀州のドン・ファン”事件裁判ルポ①】「須藤被告に覚醒剤を売った」 証人に覚醒剤密売人とされる男性登場の衝撃 一方の須藤被告は「野崎さんに買ってきてと頼まれた」
■裁判の情勢やいかに
検察側は論告求刑で ・合法的に使用できる精力剤なども服用していなかった野崎さんが、突然、覚醒剤の購入を依頼してきたという話自体不自然 ・性的な行為がうまくいかなかったことで購入を頼んだにも関わらず、女性との性的な行為のない日に使用したというのも不合理 ・証拠を見た上で弁解を組み立てて話していることは明らか と指摘しました。 一方、弁護側は最終弁論で ・覚醒剤が性行為のに際に使われることは知られていて、野崎さんは結婚してから須藤被告と性行為がなく、実現したいと思っていた可能性は十分にある ・密売人2人が証言をしたが中身や量がはっきりしていないし、捜査段階と話が変わってきている。1人は見れば本物の覚醒剤とわかると話していたが怪しい。 ・須藤被告から注文を受けた密売人は覚醒剤について偽物の“氷砂糖”だったと証言していて、その話は排斥できない。なぜなら“覚醒剤”を準備した本人だから と主張しました。 判決は12月12日の午後1時40分から。野崎さん殺害の直接的な証拠がない中、裁判員がどう判断するのか。注目されます。 次回は須藤被告の「老人 完全犯罪」「覚醒剤 過剰摂取」などの検索履歴について解説します。
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