野崎さんの死を知ったときの喜怒哀楽は「どちらかというと“無”」 紀州のドン・ファン殺害事件 被告人質問で元妻は「目の前にいたら文句を言いたい」「私は何年も人殺し扱い」
“紀州のドン・ファン”と呼ばれた資産家・野崎幸助さん(当時77歳)を殺害した罪などに問われている須藤早貴被告(28)。これまで一貫して無罪を主張する中、15日に3回目の被告人質問が行われました。被告は法廷で何を語ったのでしょうか。
覚醒剤の検索は「芸能人の話を調べた」 元妻が法廷で証言
裁判の大きなポイントとなるのが野崎さんの死因になった覚醒剤です。8日の被告人質問で須藤被告は野崎さんから「覚醒剤を買ってきて欲しい」と頼まれ、その後、密売人に注文したと証言しています。15日の裁判ではー (検察)「覚醒剤を買うのを頼まれて、なぜ断らなかった?」 (須藤被告)「私が使うわけじゃ無いし、お金もらえればいいかと思って」 検察は、覚醒剤を注文した日に「覚醒剤 死亡」などと検索した、須藤被告のスマートフォンの履歴についても追及。芸能人が覚醒剤を大量摂取して死亡した話を調べたと述べました。また、こんなことも… (検察)「殺人事件などについて調べたのはいつ?」 (須藤被告)「高校生ぐらいからです」 須藤被告は、不気味で不可思議な事件が好きとも語りました。
野崎さんの死について問われた元妻「目の前にいたら文句を言ってやりたい」「私は何年も人殺し扱い」
須藤被告は、野崎さんが死亡した際の第一発見者で、119番通報をした人物でもあります。その時の状況についてこう語りました。 (検察)「死んだのを知った時の感情は?」 (須藤被告)「悲しかったかどうかですか?死体見たのが初めてだったからびっくりして」 (検察)「喜怒哀楽でいうと?」 (須藤被告)「どちらかというと『無』ですかね」 (検察)「お金関係で喜怒哀楽は?」 (須藤被告)「もらえるまで時間がかかるから、喜怒哀楽では『面倒』という感じです」 さらに、検察側から野崎さんが亡くなったことについてどう思うか問われた須藤被告はしばしの沈黙の後、次のように答えました。 (須藤被告)「目の前にいたら文句を言ってやりたい」 (弁護側)「目の前にいると思って文句を言ってみてください」 (須藤被告)「社長があのタイミングで死んだせいで、私は何年も人殺し扱いなので、クソっと」 18日には検察側の論告求刑が行われ、来月12日に判決が言い渡される予定です。 (『newsおかえり』2024年11月15日放送分より)