大相撲秋場所が開幕。剣翔のウエストは170センチ!そこには「夢と脂肪」が詰まっているらしい
9月8日、大相撲秋場所が、東京・両国国技館で初日を迎えた。『婦人公論』愛読者で相撲をこよなく愛する「しろぼしマーサ」が今場所もテレビ観戦記を綴ります。 * * * * * * * ◆先場所10回目の優勝を果たした横綱・照ノ富士は休場 大相撲秋場所が9月8日に東京・両国国技館で始まった。先場所に引き続き15日間のチケットは完売だという。 先場所10回目の優勝を果たした横綱・照ノ富士は休場で、2大関、4関脇、2小結が揃った。照ノ富士の休場は、この夏の暑さと湿度で弱った大相撲ファンの体にこたえるほど残念だ。照ノ富士は糖尿病と巡業中に膝を痛めたことが原因の休場である。 今場所は千秋楽に立行司の木村庄之助が誕生日を迎えて65歳の定年になる。木村容堂が式守伊之助に昇格し、久しぶりに立行司が2人になった。 さて今場所は誰が感動の優勝をするか?大関・琴櫻の初優勝か豊昇龍の2回目の優勝が理想。しかし、豊昇龍は初日に先場所、照ノ富士と優勝決定戦をした前頭筆頭・隆の勝に押し出され、見せ場がなかった。 関脇・阿炎は前頭筆頭・翔猿にあっけなく敗れ、関脇・大の里は、物言いのすえ前頭2枚目・熱海富士に勝った。大の里は先場所9勝だったが、今場所2桁をあげれば大関への道が開けるかもしれない。大関になる力士らしい堂々とした相撲を、連日取って欲しい。
◆優勝にからむ力士として期待したい 10勝すれば大関に復帰できる関脇・貴景勝は元大関で前頭3枚目・御嶽海に負けた。頸椎が悪いという貴景勝が首を回す姿を見ただけで、私はハラハラする。私も頸椎が悪くて整形外科に通院し、先日、牽引がきつすぎて痛くなった。頸椎は繊細で微妙なのだ。 先場所、霧島は10勝できなくて大関に戻れなかったが8勝して関脇にとどまった。 優勝にからむ力士として期待したいのが、小結の大栄翔と平戸海、関脇から膝の大怪我で幕下まで落ちたが前頭7枚目まで戻ってきた若隆景。しかし、若隆景は、初日に前頭7枚目・美ノ海に押し出された。場所前には、大相撲のニュースや番組がいろいろ放送される。その中で31歳の美ノ海は淡々とした口調で話していたが、力のあるオーラを放っていた。新入幕の前頭16枚目・白熊と前頭14枚目・阿武剋も見逃せない。白熊は目標を「大の里との優勝決定戦」としている。同じ二所ノ関部屋なので対戦がなく、実現したらすごいことだ。 さらに、39歳の怪我をしても休場しない前頭10枚目・玉鷲が、様々な記録を更新するのも楽しみである。 個人的には、前頭2枚目・王鵬、前頭4枚目・正代、前頭8枚目・遠藤、前頭11枚目・佐田の海が勝ち続けてくだされば、私の夏バテと秋落ち(秋バテともいう)が劇的に良くなると思う。大相撲の聖地である両国とはるかに離れ、映画『翔んで埼玉』で「東京都ではない」と言われている町よりも遠くに住む孤独な老人の心身の健康のために、頑張って欲しい。
【関連記事】
- NHK大河『光る君へ』スタジオ内で風雅な「曲水の宴」を完全再現!NHK 映像デザイン部、渾身の藤原道長庭園のS字形小川のせせらぎ造り
- 地獄を見てから這い上がり横綱になった照ノ富士の10回目の優勝。愛知県体育館「最後の場所」にふさわしい勝利。蔵前国技館での最後の優勝者は…?
- 『光る君へ』まひろへの褒美の扇には、道長との幼少期の思い出が!筆記具にも『竹取物語』を連想させるこだわり。NHKでは初の平安中期の貴族社会を舞台に
- NHK『あさイチ』『光る君へ』の美術チームがすごい!セットからエコへの挑戦を知り、番組の見方が変わった!
- 統合失調症の兄が認知症を発症、途方にくれた私に救世主が現れた。死期が近づいた兄は「おまえは俺の妹だ。可愛いよ」と言った【2023編集部セレクション】