eamesBot / Shutterstock

理想の仕事に就き、すべてが順調に進み始めた。しかし数週間後、雲行きが怪しくなる。会議で発言すると、必ず上司に批判される。経営陣は、従業員の懸念を無視し、透明性の欠如が不信感につながっている。職場の士気が低下し、同僚たちが自ら会社を去り始めている。これらは、ある状況に置かれた兆候のほんの一部だ。つまり、多くの人が仕事をやめる原因となる有害な職場のことだ。 有害な職場文化はしばしば、従業員が退職する主な理由となる。iHire（アイハイアー）が米国の57業種の求職者1544人を調査した2024年版『タレント・リテンション・リポート（Talent Retention Report）』によれば、自己都合による退職の最も一般的な理由は有害な職場だった。 不健全な職場環境のよくある兆候としては、コミュニケーション不足、士気の低下、いじめ、透明性の欠如などがある。有害な職場文化は、従業員の健康と生産性にも悪影響を及ぼす。学術誌のInternational Journal of Environmental Research and Public Healthに発表された研究によれば、有害な職場文化からは有害な感情が生まれやすく、不必要なストレスや燃え尽き、不安、抑うつにつながる可能性がある。 有害な職場を去ると決意したとき、まず最初にやるべきことは、将来の面接に備えることだ。採用担当者からよく尋ねられる質問の1つが、「なぜ今の仕事をやめたいのか？」だ。 雇用主があなたの職務経歴を理解し、あなたを信頼できる人物だと感じられるよう、真実味のある説明を用意しておくことが重要だ。これから紹介する手順を踏めば、プロとしての対応力を養うことができ、採用の可能性が高まるだろう。 ■有害な職場を去ることについて説明すべきか？ 有害な職場を去ることは、面接では触れにくい話題だと感じられるかもしれないが、透明性は何よりも大切だ。そうすることで、採用担当者があなたの優先事項を理解しやすくなる。さらに面接者は、あなたの回答から、あなたが信頼できる人間か、自信を持っているか、準備が整っているかを判断できる。あなたの方も、より多くの情報に基づいて意思決定できるため、より適した仕事に就くことができるだろう。有害な職場を去る理由を説明することで、互いを信頼・尊重できる関係の土台を築くことができる。