マー君の言語問題が全米に波紋。ダルビッシュは?
ヤンキースの田中将大が、マウンド上で通訳を介してロスチャイルド投手コーチと話す姿を、ボストン地元局の解説者であるジミー・レミー氏が批判した問題が、さらなる波紋を広げている。 メジャーリーグでは2013年からは、通訳が監督、コーチに同行してマウンドへ行くことができるようになった。しかし、レミ-氏は、「これが認められるとは思わない」「英語を学ぶべき」などと発言した。その後、騒動になったため、レミー氏は翌朝に自身のツイッターアカウントで「夕べのテレビ中継でのコメントで不快な思いをさせたことを心よりお詫びします」と謝罪することで事態を収拾したが、現地時間6日にもうひとつの言語問題が発生した。 フィリーズ一筋で活躍、野球殿堂入りしているマイク・シュミット氏が、英語を母語としない選手への否定的発言をしたのだ。フィリーズでプレーしているWBCベネズエラ代表でもあったオデュベル・ヘレーラ外野手(25)に対して「(チームリーダーになれるか?)正直な答えはノーだ。理由は言葉の壁があるからだ。4、5人のアメリカ人の選手と輪になって試合について話すことができないから」と話した。 だがその後、この発言も問題になったため、フィリーズのブレン記者のツイートによると、シュミット氏はヘレーラ外野手に電話をして直接謝罪。ヘレーラ外野手もこれを受け入れたという。 ダルビッシュ有やドミニカ共和国出身のベルトレら、米国以外の国出身のスター選手を多く抱えるレンジャーズの地元紙「ダラスニュース」は、外国出身選手と言語の壁についての記事を掲載。「マイク・シュミットとジミー・レミーが、言語の壁について見落としていること」というタイトルで2人を批判した。 アニメのシンプソンズのフレーズを引用し、「雲に向かって文句を言う年寄りの男性とは、レミーとシュミットのことだろう。2人の元内野手は、外国出身選手と米国人選手の間には言語の壁があり、それを問題だと意見した。2人とも後で謝罪をしたが、そういう話は根強く残る」と書き出した。