マー君の言語問題が全米に波紋。ダルビッシュは?
同紙のエバン・グラント記者は、「今は2017年だ。メジャーリーグベースボールは16チームが出場したWBC(ワールドベースボールクラシック)で大きな成功を収めた。世界で最も興味をそそられるのは、日本の選手だ。そして、マニー・マチャド、カルロス・コレア、フランシスコ・リンドアのようなスター軍団だ。それでも、わたしたちはまだ、リーダーシップと言語の壁について話をしている」と、日本や中南米選手の素晴らしさについて語り、言語とリーダーシップとは無関係であると主張した。 同紙の取材にレンジャーズのバニスター監督は「(言語に)それほど難しいことがあるとは思わない。私はクラブハウスで(異文化の)選手たちが話しをすることは、障害というよりも、より刺激し合えることだと思う」と話している。 同紙は、「ドミニカ共和国のエイドリアン・ベルトレは、疑問を持つまでもなくキャプテンであり、韓国の秋信守は、クラブハウス全体を切り盛りしている。ベネズエラのロビンソン・チリノスは、モラルの案内人のようだ。ダルビッシュはおもてなしのチェアマンであり、遠征のときは投手陣を食事に連れ出している」と、ダルビッシュを『おもてなしのチェアマン』と表現。米国外からメジャーリーグに来た選手たちが、グラウンド外でも、重要な働きを果たしていることを伝えた。 メンズジャーナル電子版も、シュミット氏とレミー氏の発言について報じた。この記事も「この2人には英語が第2言語である人たちに違和感があるという点で共通している」と批判した。 「野球は米国が他国に輸出した文化のなかで最も素晴らしいもののひとつだろう。ラテンアメリカからアジアまで、ロベルト・クレメンテからイチローまで。国際的な多様性によって野球は存続し、成長しているのだ」と、プエルトリコ出身の野球殿堂入り選手、ロベルト・クレメンテから、日本で生まれ育ったイチローまでを引き合いに出し、米国外で生まれた選手たちがメジャーリーグを支えていることを伝えている。