小池都知事が臨時会見12月17日(全文1)遠からず1000人の大台に乗る可能性も
東京都の小池百合子知事は17日夜、都庁で臨時の記者会見を行った。 ※【**** 00:35:30】などと記した部分は、判別できなかった箇所ですので、ご了承ください。タイムレコードは「東京・小池知事が臨時会見 医療体制「最も深刻」に引き上げ(2020年12月17日)」に対応しております。 【動画】東京・小池知事が臨時会見 医療体制「最も深刻」に引き上げ(2020年12月17日) ◇ ◇
本日の新規陽性者数は過去最高の822人
司会:ただ今から小池知事の記者会見を始めます。初めに知事から発言がございます。その後、専門家の先生からご発言をいただき、質疑応答を行います。それでは知事、お願いいたします。 小池:お待たせいたしました。はい、整ってないんですけれど、よろしくお願いいたします。本日、モニタリング会議のほうで感染状況。すいません、映ってないんです。感染状況、医療提供体制共に赤となりました。本日の重症者数が66人で、きのうよりも3人少なくなっております。一方で、ご承知のように本日、新規陽性者数が822人となっております。過去最高であったきのうが678人。それを大幅に上回る数であります。 そして専門家からは、医療提供体制が逼迫しているとの指摘がございました。これまで以上に危機感を持つ必要がございます。ひとえに皆さま1人1人の大切な命だけではありません。皆さまが大切にされている方の周りの方々の命を守るため、そのための策を講じていくこと、このことを強く訴えているのが今日の数字だと、このように考えます。
年末年始コロナ特別警報を発出
間もなく年末年始を迎えるわけでありますが、年末年始というのは言うまでもなく、人の動きが活発になります。普段と違う動きになるわけであります。それはすなわち別の感染リスクが高まるということも意味するわけであります。この年末年始を感染拡大の機会にしない。ウイルスはカレンダーを持ってないんです。年末であれ年始であれ、クリスマスであれ、どのときでも襲ってくるわけであります。この年末年始を、感染拡大をストップさせるための特別な時期にしなければならない。このように考えております。よって、特別な時期といたしまして、年末年始コロナ特別警報、これを発出いたします。 今日のモニタリング会議、24回を数えますけれども、このモニタリング会議のほうで、このペースで進みますと、1日当たりの新規陽性者数は遠からず1000人の大台に乗る可能性がありますよ、このような強い指摘を受けたところでございます。感染者数が増えたのちに重症者が増加していくという、重症者は遅れて増えるというのはご承知のとおりであります。今こそ命を守る、その観点から危機感を共有していかなければなりません。重症者の約6割、その6割は70歳以上の方であります。そして今週、報告されました21名の死亡の方々のうち、16人が70歳以上なんですね。明らかに高齢者の重症化、それがすなわち死へつながっているということであります。 ここで踏みとどまらなければ大切な命を守れない。この強い意識を今、私は持っております。そしてその意識を皆さんと再び共有させていただきたいと存じます。この厳しい状況をなんとしてでも乗り越えていきましょう。そして、今こそ心を合わせてコロナを抑え込むべく、皆さま方のご協力をよろしくお願いを申し上げるため、この記者会見を開かせていただきました。 そこで医療提供体制の充実が必要になってまいります。現在、都におきましては3000床を確保しているところでございます。そしてきのうの段階で、この感染拡大を踏まえまして、きのうの段階で重症病床を250床、そして中等症以下の病床は3750床、合わせますと約4000床になるわけでございますが、この4000床の確保について都内の医療機関に要請をしたところでございます。ちなみにきのうの段階で退院なさった方も542名おられるということも計算に入れてください。ずっと積み重なるようなイメージがあるかもしれませんけれども、退院の方も必ずおられるということも併せてお考えいただきたいし、私たちもそのことも踏まえて病床の確保をしっかりしてまいります。